第6話うるりんぱっ!
モブ「らんってさ、一応、あの、ぼーっとしてるわりに悪知恵はたらくヨコシマなるんの兄貴なんだよな?」
らん「そー。それも一卵性双生児のな」
モブ「顔しか似てなくない? るんって学者向きだけど、らんはすっかり体育会系だし」
らん「まあ、運動神経だけはこっちのが上だったから」
モブ「おまえはどこで知性を落っことしてきたんだ?」
らん「るんのオソロシイ思考法を知って、こっちに特化することにしたんだ」
モブ「片やエリート、片やトーヘンボクか」
らん「それ以上言ってくれるな。耳タコなんだから」
モブ「べつにいいけどな。なんなんだ? るんのオソロシイ思考法って」
らん「あんま聞かないほうがいいと思うぜ」
モブ「あんだよ、気になる」
らん「んー、キライな教師を痛めつける方法、とか、いやなやつにいっせいに当番を押し付ける計画、とか。児童の頃、ノートに書いてたなァ。まだあるんだけどな……」
らんは真の暗闇をのぞいた者の目をしていた。
モブ「泣く! オレ今、目ェ、シパシパしてる!」
らん「かわいいなァ、コクショー」
コクショー(モブ)「オレにはおまえがかわいくみえる!」
らん「え? どゆイミ?」
モブ「あっ! いや性格が! るんよりよっぽど!」
らん「るんと比べられてもなァ……まあ、礼を言っとくよ」
モブ「ほんっと、らんといるとホッとするよ」
らん「そういうこと言ってっと、ビーエルフラグたてられるよ?」
モブ「それはイヤ過ぎる」
キュンキュンキューン! れなれな(水木レナ) @rena-rena
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