そう、たとえば経歴詐称がばれた時には、マスコミの地元の同級生へのインタビューによって、それはもう山のような埃が出てくるでしょう。
きっと「ほらっちょ」だの「ほらふき」だのと、昔の恥ずかしいアダ名まで掘り下げられて。
ストーリーとしての出来をどうこう評価することは、ぼくには出来ません。
これはもう、そういうものではない気がするからです。
少し前に世間を騒がせた某アナリスト、皆さんはまだ覚えていますか?
ぼくはもうすっかり忘れていましたが、この作品を読んで、彼の端正な顔を思い浮かべずにはいられませんでした。
ジョークの効いた当作品、ぜひご一度を。
一話完結が少々もったいないほど面白かったです。
多くの人間が知ったかぶるのはよく有りますが、この作品ではその知ったかぶりレベルの知識を武器にそれを知ったかぶりで言ってるとは思えない説得力あるポストを味方に付けて大きな存在になりすぎて、後戻り出来ない所まで来て焦っている主人公の心境が見所のひとつです。
人によってはまぁ嘘がばれそうな奴は皆こんな者だろ、とは思いますがそれでも専門家相手に討論出来る知ったか知識を得ているのはある種の努力です。
その努力の証のとある生物の大嘘と心境の焦りを読んでいけばきっと「くっだらねーww」と笑えるはずです。