「ボヘミアの炎」

煩先生

 

夢に見た灯を

今なお愛しむ

情熱の片隅で

君が歳を取る


貧しい肋骨の

雄弁さに怯む

温い部屋の中

肌は肌を縋る


悪疾のように

古い国を語る

文学の筈だと

僕は詩を苛む


君はただ頷き

僕の胸で眠る

六畳間の恋は

静々と汗ばむ

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「ボヘミアの炎」 煩先生 @wazurai

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