「冬の蛍」
煩先生
蛍は泣いた
穢れた命に
燈を灯せど
歪なだけと
涙を流して
軽くなる躯
か弱い翅は
空に恋した
凍えた風が
頬を叩けば
街の俯瞰は
贅沢に降る
孤独な窓に
闇が吐息で
薬の薫りを
天へ運んだ
「冬の蛍」 煩先生 @wazurai
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