「雨の戯曲」

煩先生

 

傘の中では

淋しい女と

優しい女が

混成してる


車窓に縋る

数多の雨粒

恋する程に

在処も失う


雲より高い

天国は常に

水不足の為

悲哀を搾る


曇りの後に

逢引しよう

泪は気紛れ

秘密日和だ

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「雨の戯曲」 煩先生 @wazurai

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