第二幕 アイスを買ってきてくれた相手に対する「ツン」と「デレ」
男の子への態度に「ツン」アイスへの感想に「デレ」
前回は、好感度によって変わるツンデレヒロインのツンとデレがあることを書きました。
今回はもう少し踏み込んでシュチュエーションによるツンデレを見てみましょう。
例えば、
「ツンデレヒロインがアイスを買ってもらったら」
ツンデレヒロインがアイスを買ってもらった場合、どのように「ツン」と「デレ」を出しますか?
私なら、
「アイスを買ってきてくれた相手に対しては『ツン』」
「買ってもらったアイスに対して『デレ』」
を出します。
では、ここで3つの例を挙げてみます。
(例:ツン7:デレ3のヒロイン)
※ツンの台詞に〈〉デレの台詞に()を付けていきます
「〈暑いからって別にお茶でもいいじゃない。〉(まあ、もらうけどさ)」
【解説】
これは、わかりやすくアイスを買った相手に対して文句を言っていますね。
しかも、〈ツン〉の中には
・自分ならアイスは買わない。
・自分ならお茶を買う。
・自分ならこんな贅沢はしない。
という主張と、相手の行動への否定が入っています。
けど、アイスはもらう。
初期のツンデレにとって、相手の好意を受け取ることは(デレ)に繋がります。
この後、文句を言ったアイスを食べて良い笑顔を見せてくれるでしょう。
(例:ツン5:デレ5のヒロイン)
※ツンの台詞に〈〉デレの台詞に()を付けていきます
「〈別にあたしの分まで買わなくてもいいのに。〉
(けど、こう暑いとアイスでも食べないとやってられないわよね)」
【解説】
まず〈ツン〉の部分です。
〈ツン7〉と比べて、相手を否定したり、強く文句を言ったりしていないのがわかると思います。
このあたりのツンでは、『まだ相手に素直にお礼を言うことができない』と言った部分を出せばいいのではないでしょうか?
・相手を強く否定しなくなる。
・まだ素直にお礼を言えない。
続いて(デレ)の部分です。
ここで大きいのは、ツンデレヒロインが相手に共感しているということです。
相手が暑いからアイスを買った → 暑いから仕方がない →理解できる
と、なる訳です。
ちなみに、↑のものを相手に共感していない〈ツン10〉でやってみると
相手が暑いからアイスを買った → 暑いからってアイスを買うなんて贅沢 → そもそも、あいつがアイスを食べているところも見たくない → アイスまで嫌いになりそう! なんてどうでしょうか?
ふとした拍子に相手に共感する。
普通のヒロインならなんてことないでしょうが、基本相手のことが大嫌い!からスタートするツンデレヒロインにとって、相手のやることに対して共感する、理解するというのはとても重要な部分になります。
そして、同時に相手に、素の表情を見せることによって、かたくなだったヒロインに隙を与えてあげることも大切です。
・相手に共感するようになる。
・自分の素の反応が出る。
(例:ツン3:デレ7のヒロイン)
※ツンの台詞に〈〉デレの台詞に()を付けていきます
「(〈あ、ありがと。〉これだけ暑いと、アイスのおいしさも格別ね。〈な、なに?早く食べないとアイス溶けちゃうわよ!〉)」
【解説】
まずは〈ツン〉
と、いっても、この段階くらいから〈ツン〉らしい〈ツン〉は死滅し、デレの中に一体化します。
・お礼や相手を褒める時に少々どもる
・照れた時に、つい悪態をついてしまう。
デレの多くなったヒロインにとって、どもる、つい悪態をつくのは重要です。
続いて(デレ)のセリフ、行動から見えてくるヒロインを箇条書きにしてみます。
・お礼を言う。
・素直にアイスを受け取る。
・自分の感じたことを、相手に敵意なく伝えている。
・照れる。
この段階まで来ると、―〈ツン〉でも書きましたが―(デレ)の中に〈ツン〉が溶け込みます。
なにかしてもらえば、相手に素直にお礼を言えるほど、ヒロインから敵意と嫌悪がなくなり、自分の感じたことを偽ったり、強がったりすることなく伝えられるようになるんですね。
その反動で、つい悪態をつく〈ツン〉のアクセントも溶かし込まねばなりません。
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