主人公への好感度によって変わるツンデレ比率

では、

主人公への好感度によって変わるツンデレ比率とはどういうことか?


「仕方がない」と言いつつ、なんだかんだ主人公のために行動してしまうツンデレヒロインで私なりに解説してみます。


《ツン10》:《デレ0》

主人公に対してたいてい敵意剥き出しの時期。

本来ならば絶対にやりたくない!

という、この時期の「仕方がない」というのは『強制されたから止む無くする』

の、意味合いが強いと思います。


逆に言えば、敵意剥き出しのヒロインと主人公を一緒に行動させるには、そうするしかない状況にしてしまえばいいんですね!


《ツン7》:《デレ3》

主人公に対して、敵意剥き出しから脱した時期ですね。

まだ、主人公と仲良くなろうという気はさらさらない。

慣れあうのはごめんだわな、時期の「仕方がない」というのは、『やれば自分の利益につながる』という意味合いがあると思います。


不本意だけど、見返りがあるなら手を貸してあげなくもないわ。という感じです。

なんだか、サブキャラっぽいですね。


《ツン5》:《デレ5》

主人公と打ち解けだした時期ですね。

異性としての意識は少ないけど、仲間としての意識が芽生えだした頃。

この時期の「仕方がない」は『やっても自分の損にならないからする』

という意味合いが強くなると思います。


ここらへんから「仕方がないわね」のセリフの中に「やれやれ」感が出だします。

自分に見返りがなくても、主人公のためになら一肌脱いであげてもいい状態です。

ここで主人公が「ありがとう、助かる」などと言うと。


「こ、こんなことくらいでお礼なんか言ってんじゃないわよ」

な、感じの反応が見れると思います。


《ツン3》:《デレ7》

もう、主人公のことを異性として意識してしまってる時期ですね。

今までは嫌いな所ばかり目についていたのに、最近はなんでか彼がかっこよく見える頃。

この時期の「仕方ない」には『自分にとって損なことだけど、《主人公に頼まれた》からやる』の意味合いが強くなると思います。


本来なら絶対やりたくない。自分にとって損しかない。

でも、主人公に頼まれたから、彼に頼りにされたのが嬉しいから……やっちゃう。

もう、この頃になるとほぼヒロインはデレっぱなしです。

「仕方がないわね」の言い方にも「私を頼りなさいよ」感が出てくることでしょう。


《ツン1》:《デレ9》

最後に、完全に主人公に好意を抱いてしまった。

もう主人公に必要とされたくてされたくて仕方がない!

そんな時期の「仕方がない」には、もう『仕方がない』なんて要素0です。


本当は挙手して

「はい!それ、私がやります!」


と、言いたいのに、1割のツンが邪魔して素直に言えない時期です。

本当は他の娘になんてやらせたくない。

私が一番うまくやれるわ!という心境です。


そんな時に、主人公が

「君に任せたい。やってくれるか? 君にしか頼めないんだ」


なんて言ったら、彼女は拗ねることなく、満ち足りた顔でこう言うでしょう。

「あんたってば本当に仕方がないわね。あたしがいないと全然ダメなんだから」


彼女がケモ耳犬しっぽツンデレヒロインだったらしっぽは千切れんばかりに振られているでしょう。




さて、長々とつづけましたが今回はこの辺で。


「仕方がない」と言いつつ、なんだかんだ主人公のために行動してしまうツンデレヒロインにも好感度によってこれだけのバリエーションがあり、この他にもいくらでも行動、反応はあります。


私は、ツンデレのテンプレ行動だけでツンデレとしてしまう今のツンデレを憂えているのです。


では、またいづれ機会があればここでお会いしましょう。

素敵なツンデレライフを……。

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