最終話~ヌンチャクで殴り殺す!コアラヌンチャク地獄編!

~前回のあらすじ~

ウッソー!俺は!コアラと人間のハーフだった!?

ウワァー!父ちゃんが俺の左手に!

「シンイチ…」

ヒダリー!?!?!?お前…海外版か!?!?

父ちゃんはまた死んだ!!俺が殺した!コアラ!シャルネバーキルコアラ!

だがデス男!!お前だけは殺す!!!!


~本編~


「稚児よ!!」


「うるせー!!俺はデス男を殴り殺す!!殴って殴って!眼球を破壊して!!脳みそ引きずり出して!!ポルポトも「ちょいとひどすぎやしないかい?」って言うレベルでジェノサイドするんだ!デス男ジェノサイド!た~のし~!」


ジェイコブは相変わらず!デス男のスネあたりをポカポカ殴っていた!!!4mのデス男はガンガンにジェイコブの頭に拳を振り下ろす!!!

通常の人間なら!!一撃でこの世からサヨナラ!サヨナラ!俺の嫌いなところだけ(脳)!!とキックザオンリーワンブレイン!!になっていただろう。そんな彼をこの世界に繋ぎ留め、勝ち目のない戦いに駆り立てる思いとはなんなのだろうか?

みんなも考えて欲しい。生まれて来た理由を。彼等の物語を追ってきた理由を。

イマジン。ノーカントリー。無法地帯って事だ~!!!!


「デス男!調子に乗りやがって!!!殺す!!!無尾熊絶対殺す拳究極最終奥義!!!!!!!」


「稚児よ!!話を聞け!ヌンチャク!!コアラヌンチャク使え!!」


「ア!アイヤー!!あれは…あの奥義はヤバイある!!コアラ様!!!柱の影に隠れるある!!!!」


「殺しますので。命ある物を撃滅するのがデス男ですので。そんな奥義効きませんので。」


これで終わりだと!デス男は拳を今一度握り締める!!!その拳が打ち下ろされる時!!ジェイコブは確実に内臓をぶちまけ!!!死体になるだろう!!!!

ジェイコブ!!!やれんのか!!!!ジェイコブ!!!!勝てるのか!!!


ジェイコブ!!!!!


死ぬなよ!!!!!!


「やってみろデス男!!!!俺は…俺は…無尾熊絶対殺す拳伝承者!!!!ジェイコブ・李・ハッピーボーイ!!!地獄に落ちても忘れるな!!!!いくぞおおおおおおおおお!!!!!」


ジェイコブの体が金色に輝く!!!!心のスーパーコンボゲージは666666666666666666666本ストック!!!!!全ての力を放出する!!!!!!!!!!


「死んねえええええええええええええええええええええええ!!!!!これが俺の精一杯!!!!!!




首相撲モエパン



膝蹴りチャランボ





じゃあああああああああああ!!!!!!!!」


なんと!!!ジェイコブは!!!ジェイコブは!!!!最後に!!!!最後に!!!!使った技は!!!!!!

地獄のキックの鬼!豪東地上ではゴメス☆Jが!!一番最初に教えた技!!!!ムエタイの基本!!!!!それを!!身長165cmのジェイコブが!!!!4mの!!!!デス男の首を抱え込み!!!果敢に!!!!!


「痛いので。ムカつきますので。」


デス男は!!!!事も無げにジェイコブを地面に叩きつけた!!

そりゃそうだ!!!体格が違いすぎる!!!首相撲どころか!ちょっとしたネックレス!!!冨樫VS初期の大豪院邪鬼かと見まごう戦いだった!しかしその勇敢な心は忘れてはいけない。誰がジェイコブを笑えるのか。誰がジェイコブの心を馬鹿にできるのか。


彼は信じたのだ。やろうと思えば無尾熊絶対殺す拳基本奥義【死黒核爆烈地獄ブラゴザハース】を発動できた!!しかし!!彼は選んだのだ。彼の心にはコアラの血が、ゴメスの血が流れている。どれだけ否定しようが彼はゴメスの子なのだ。

ジェイコブはゴメスが好きだった。ロクでもない親父だった。しかし、そんなゴメスに鍛えられたからこそ今まで生きていられた。

ジェイコブが流行病であるエボラ出血熱に罹患した時…ゴメスは「いいちこ下町のナポレオン」を掛けてくれた。そしてそれで完全復活した!!


ジェイコブは信じたのだ。己の中のゴメス☆Jを。君は笑えるのか?………何かを…!!!!


「ア!アイヤー!アホあるよ!!完璧アホアルよ!!あいつ…ヌンチャクの事を完全に忘れてるアル!!!」


「うう…父ちゃん…俺…ダメだ…ダメだよ…こんな俺…もう…ダメだ…」


【あきらめるな】


「うう…誰…?父ちゃん………」


【あきらめるな】


「俺は…もう…疲れちまった…」


【たちあがれ】


「うう…へへへ…わかったよ…寝っ転がって…殺されるなんて…敗北主義者のやることだよな…へへへ…そうさ…男はいつでも前向きに…よし…」


ジェイコブはその足で立った。そして深呼吸を一つ…デス男を見上げる!デス男は無表情でジェイコブを見下している!!!!!


「なあ。デス男。本当に生き物を全て殺すのか?お前が思ってるよりもこの世界はずっと美しいぜ」


「殺しますので。生き物は、汚れですので。浄化しますので。デス一族はそのためにいますので」


「そうかい。俺は…この戦いでもっと強くなれる。だから…謝らなきゃならないんだ」


「謝る?意味がわかりませんので」


「お前を殺さなきゃなんねえって事だよ。コアラ!!来い!!!!!」


「稚児よ…!!!!!!!」


コアラは!!!飛び出した!!ジェイコブは掴んだ!!コアラヌンチャクを!!!


「コアラ。俺一人じゃこいつに勝てねえ。力を貸してくれるか?俺は…やるぞ。やってやるぞ。ムカつく。デス男がムカつく。だから殺す。だけどデス男は可哀想でもある。殺すしかできないからだ。どうしたら良い?コアラの元部下だ。俺はこいつを殺すが異論無いか?」


「稚児よ…なんとたくましい…まだ旅に出て9時間程。ここまで強くなったとは。稚児よ。コアラも地上が好きだ。デス男の言う事もわかる。人は愚かで牛も豚も鳥も愚かだ。しかし万物は愚かを誇ってはいない。愚かと対峙する事で愚かを克服しようとしている。それはいつまでたっても追いつかないかもしれない。しかし、追いつかないという所に万物の輝きはあるのだ。」


「へへ!難しい事はわかんねえ!!でも…わかっている事が一つある!!!俺は…最高だ!!!!」


コアラヌンチャクを振る!!!

ヌンチャクなんて触ったことが無い!!!!

雑に振る!!!地面!体!!柱!!いろんな場所に当たる!!しかし…!!!それが…快感だ!!!殺す!!!破壊!!!それが…愉悦!!!!!


無尾熊絶対殺す拳!!!そして!!!コアラヌンチャク!!!!

二つが一つになる時!!!伝説は生まれる!!!


「コアラヌンチャク!!!!地獄拳!!!!!!デス男!!お前泣き叫ばせてやる!!お前の悲鳴はギターソロ!!!かかってこい!!うるせえ!!一方的に殴り殺す!!!!!」


ジェイコブは走った!!すでに満身創痍だ!!男はいつだって傷だらけ!!殺す!!殺意で塗り固めろ!!


柱に思い切り飛び込む!!三角飛びの要領で!!デス男の額に近づく!!!


まさかあそこまで痛めつけた小僧がここまで動けるとは思っていなかった!!デス男のガードが一瞬遅れたその瞬間!!コアラヌンチャクが火を吹いた!!!


スコーーーーーーーーーーッン!!!!!!!!!!!


まるで「龍虎の拳」のフィニッシュ音!完璧に!最強に凄まって気持ち良いサウンドエフェクトが地獄に響き渡る!!!!地獄は!!丁度夕刻でございましょう!!!!!地獄の血の池の淵を歩く男が二人!!!!!ジェイコブ!!!デス男!!!その額からは…赤い血が流れる…生きとし生ける者全てに流れる血潮が!!!


「ほほう?デス男も血が赤いね?それは万物の証明だね?甘えるんじゃない!!短気は損気!!!行くぞ!稚児よ!!」


「わかってらあ!デス男!!覚悟はできたか!?殺す!!!」


「ありえませんので。デス男は万物を。動く生き物を全てキルしてデスを与えますので!!」


人!!棒!!!コアラ!!!!一体!!!!!それがコアラヌンチャク!!!!


最強に凄まったコズミックパワーをフィーリングッドナイスガイしたジェイコブは!!駆け回る!!まるで羽が生えた!!エンジェルのように!!


「オラあ!!くらえ!!これがコアラヌンチャク地獄拳!!デスヌンチャクロケットランチャーで顔面を打つだ!!!」


ヌンチャクを担ぎ隠し持っていたロケットランチャーをデス男の顔面に射出!!!ドガンと爆発!!!そこには首の無いデス男が立っていた!!!!!!!!デス男は!!!!!!ヌンチャクパワーで!!!!死んだのだ!!!!!


「はあ…はあ…はあ…勝った…デス男を…殺した!!よし!死体をバラして豚に食わせる準備だ!!!」


ジェイコブはヌンチャクを器用に使い、ライライはナイフを使ってデス男を腑分する!!豚が食べやすい大きさにデス男を刻む!!!

まるで冷たい熱帯魚のワンシーンだ!!!


デカイ袋にデス男の残骸を詰める…そして大門五郎を出た二人と二匹(一匹は柱に打ち付けた時に既に肉片と化している)…


「なあコアラ。これで良かったと思うか?」


「稚児よ?拳に迷ったか?」


「ちげえよ。俺は無尾熊絶対殺す拳の伝承者。そんな俺が…コアラだなんて…俺はこれで地上に戻ってやっていけるのか?」


「稚児よ。悩むな。やっていける。」


「そうかい!俺は…やっていくよ…この世界はまだまだ悲しみや暴力で溢れている。父ちゃんは腐れ外道だった。そして…俺も…だけど…世界の悲しみを少しでも癒せる時…俺は……救われるのかな?」


「救われるかはわからない。しかし…変わる事はできるだろうね?………何かを!!!」


「へ!なんでもやってみなくちゃわからねえ!よし!やってみるか!!ライライ!行くぞ!!お前の面倒…俺が見てやる!!!」


「ハア!?まっぴらごめんアル!!!」


「タマンネー!ガハハハ!」


「ガハハハ!!」


「ガハハハハアルー!!!!!」


戦いは終わった。デス男は死んだ!!自宅で事件が起こってから丁度十時間!!!!世界の平和は守られた…しかし…あの声は誰だったのか…そして…なぜ…ゴメス☆Jはこの地獄を去って…地上で暮らしたのか?


そして…コアラとは何か!?!?!?!?


謎が謎を呼ぶ!!!!その謎に!!!答えなければならない!!!!!


答えは…きっと…夢の先だ!!!!


コアラヌンチャク地獄拳!!!!!!!!!



完!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


~次回予告~

「地獄じゃ…いい身分だったらしいな?」


「誰だてめえ!!俺とライライのセックスの邪魔すんな!!!」


「ア!アイヤー!!助けてアルー!!強姦されるアルー!!!」


「うるせえよ!!カタキを討ったんだ!やらせろよ~!死体を犯してえ~!!!!」


「アイヤー!無体!!!!ご無体アル!!!!ライライ!!!!好きな人に…初めてをあげたいアル…」


「ケッ…くだらねえ奴だ…まあ良い。俺と金儲けしねえか?」


「金!?!?俺は!!!金と!!女と!!!死体には滅法目がねえんだ!全部あるか!?!?」


「もちろん…さあ…ついてこい…戦いの…はじまりだ…」


ニヤリと笑う男!!!彼は知っていた…それを50000000000個集めると…なんでも願いが叶う事を…世界を統べる事ができるのを…


飛び交う血液!


入り乱れる策略!!


噴出するコアラ!!!


コアラヌンチャク地獄拳!!!!


新章突入!!!!!!!!!!!!



【コアラヌンチャク堕天掌】



震えて待て!!!!

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