第7話~デス男!強い!コアラヌンチャク復活篇!!~

~前回のあらすじ~

セックスアンドザシティを「セックス」と略す奴は死ぬ!!

大猿になったキョンシーはサキュバスを撃滅した!!

そして君は…成し遂げられるかな…?何かを!!


~本編~

「やっと戻って来れたよ。迷子コアラは不安だね?ユーカリの種を道しるべとしていたのだが…」


「コアラ様!ライライ!デス女をぶち殺したアル!それはもう無惨にむごたらしく内臓ぶちまけさせたアルよ!」


「ほほう。ジェイコブはどうだったかな?」


「このエロガキはライライの服が破れたり!デス女の服が破れたりするのを楽しそうに見ていたアル!エックスハムスターを見るガキと同じアル!!」


「だって~!お乳こぼれおちそうでおまんねん~!」


ついにデス女を撃滅し、デス男の元へ向かう三人!その時…怪しい影が一つ…


「くくく…デス女を倒したか…」


「おや?貴様は…懐かしい…45324153年ぶりだねえ…グッドコアラ感じるね」


「お前…コアラ!?コアラが二人!テメー!殺す!どうせ敵だろうが!無尾熊絶対殺す拳の伝承者として殺す!!まだ…コアラ…一匹も殺して無いし…殺したいょ…コアラ…殺させろ!!!!」


「あわてんぼうはサンタクロースだけにしろよ小僧…おい…ザ・コアラ…久しぶりだな…地上で痴態を繰り広げていたか…この…コアラの恥さらしめ…まあ良い…デス男様がお前等をお呼びだ…付いてこい」


「ほほう?デス男も偉くなった物だね?地獄の小役人だったあいつがコアラを呼びつけるとはねえ?」


「コアラ様!これは罠アルよ!デス男…ライライ達を…ぶっ殺すつもりアルよ!!」


「ライライ!違うぜ!俺達がデス男をブチ殺す!!俺の父ちゃんを殺した…デス男を!!生きてきた事を後悔するまでぶん殴って!!細切れにして豚に食わせてやる!!おい!クソコアラ!!連れていけ!」


「全く…元気な子だ…さあ、お前等…付いてこい…」


ついにデス男が!!あのデス男が!!全ての生きもの殺すマンと化したデス男…彼は…もう面倒なのでこの三人を殺そうとしているのだ!殺すのか…殺されるのか…血で血を洗う戦いが始まろうとしている!最強に宇宙規模な地獄バトルが!!


「ここだ…さあ、入れ…」


「おや?コアラは来ないのかい?」


「俺もコアラの端くれ…人間の手下に…コアラヌンチャクに成り下がったお前と言えど…殺されるのは見たくないからな…」


「優しいところがあるね?地獄に仏だねえ!安心したまえよ…勝つのは…我々だ…」


「ハッ!昔のあんたならデス男様なんぞ瞬殺だっただろうよ。しかし…今のデス男様は…変わってしまった…もう…あの時の…昔のデス男様に戻る事は無い…なあ…お願いだ…」


「なんでえ!コアラ野郎!お前を先にぶっ殺してやろうか!?こっちは!早く殺したいんだよ~ん!何かを…!!」


「ハハハ…血気盛んなガキだな…さすがは…ゴメス☆Jの息子だな…」


「なんでお前も父ちゃんを知っている!?」


「おや?むしろお前が知らんのか?お前…ゴメスは…」


「言わぬが花だよコアラ?いずれ知るべき時が…来るだろうからね?自然に任せたまえよ?」


「そうか…そうだな…小僧、お前の父ちゃんは…立派だったと思うぞ…元々地獄のコアラだとは思えなかった程に…」


「え!?」


「あ!」


「ああ!!」


「アイヤー!!」


「え!?父ちゃん…コアラだったの…?え?マジで?マジかよ…だから俺…ちょっとハーフ顔なの…?」


「あ、いや、まあ。あの…なんだ…その。冗談だよ。うん。冗談。」


「冗談か!びっくりさせやがって!なんて言うと思ったか!!おい!ザ・コアラ!!どう言う事だ!?」


「そうだな…いずれ説明せねばと思っていたが…お前の父親、ゴメス☆Jは元々コアラだったのだよ?コアラの割に人間の女が好きで売春のために地上に降りていたのだけど、そこで前妻と知り合って、離婚したあとに行きつけのスナックのママ、お前の母親とデキ婚エンジェル婚をしたのだよ。」


「マジかよ…じゃあ…俺や父ちゃんが超常現象的に強いのも…」


「そう…地獄のコアラの力が…宿っているからなのだ…」


「どうして…父ちゃんは…地獄に戻らなかった…?」


「それは…お前と言う宝物が生まれたからだろうね?地獄には鬼と亡者とコアラとデス一族しか出入りできないからね?そして…デス男は…地上進出の際に…お前の父親が邪魔だと思い最初に殺したのだろう…地上暮らしで地獄のヘルパワーが落ちている事を見越して…」


「と…すると…俺の父ちゃんが殺されたのは…俺が…俺が生まれたせいなのか…?俺を守るために…まさか…そんな…」


「ゴメスは強かった…だからこそ地獄に呼び戻そうと…コアラも地上に降りたのだが、逆に封印されてしまってね?地獄のヘル因果を…断ち切ろうか?デス男を殺して。」


なんと!ジェイコブはコアラの血を引き継ぐ男だった!呪われた血を引き継ぐ…だからこそ最強に強く、常識がなかったのだ!!全ては!!!!!コアラの血がそうさせた!!!!!!コアラはこの世の悪を凝縮した存在!!!!そして!!!人と交わりしコアラは!!!!正義と悪を半分ずつ持っている…いや…人が持つ悪意を…コアラの悪意で…裏返らせた存在なのだ!!!!


「じゃあ俺は…コアラ人間なのか…なんてこった…でも…そんなのは関係ねえ!俺の父ちゃんをぶち殺したデス男!!そいつを殺してから…後のこと!進学や就職などを考える!俺は…花も恥じらう…16歳やから!!ライライ!!俺が…デス男を殺したら…結婚してくれ…」


「アイヤー!?ラ…ライライで良いアルか…?」


「うん…俺…本気だから…」


「ライライはまっぴらごめんアル!死ね!身の程知らず!!」


「なあ…そろそろデス男様に会いに行ってくれないか…?待ってると思うし…」


「うるせえ!人の父ちゃん殺したドグサレ外道社会派ツイッタラーなんて待たせとけ!ライライ!マジかよ!?結婚しよう!!子作りセックスをしたいんや!相手なんて誰でも良いけど、俺、半分コアラらしいし、死体とセックスできるってなんかテンション上がるからお前しかおらんのや!」


「お前!ドグサレ外道フェミ界隈アルな!!!デス男を追い詰めた後に殺されるが良いアルよ!ライライがその首刎ねて、三途の川でお前の首を使って鮎を釣ってやるアル!早くデス男を殺して死ねアル!!」


「なんだてめえ!!女はやっぱり無理やり犯してやらねえと言う事きかねえのか~!俺はコアラ人間!!人間の道徳なんぞ通用しないぞ!!!」


「もう辛抱たまらんアル!殺すアルよ!!」


「やってみろデカ乳キョンシー!お前、さっきデス女と戦っている時に乳チラしたけど乳輪でけえんだよ!」


「花も恥じらう乙女キョンシーに何言うアルか!!お前のキンタマ切り取ってドレッシング掛けてから豚に食わせるアル!!」


「あの…そろそろ良いですかね。デス男様、多分結構待ってますよ。」


「まあ、行こうか?ケンカはその程度にしておくが良いよ?コアラよ。案内ありがとう。地獄の平和を取り戻してくるからね?」


「ハッ…地獄に平和?まあ良い…好きにしろ…俺は昔の地獄が好きだった…それだけだ…じゃあな。」


地獄の大門こと「大門五郎」前に集まった二人と二匹(一匹は死体)!!この先にデス男がいる…地獄の平和を取り戻せるのか?

地獄の門が開く、中は広く、そして恐ろしく静かだった。その静かさはデス男の「生き物全部殺すもん」マインドが濃縮されたミキプルーン空間だった。ここで、今宵、死ぬ。誰かが!!


「やいやいやい!デス男!出てきやがれ!俺の名前はジェイコブ・李・ハッピーボーイ!!!お前が殺したゴメス☆Jの息子だ!!お前を殺しに来た!!」


「遅かったな…殺しますので。動くもの、人を殺しますので。コアラハーフのお前も対象ですので…」


デカイ…!身長4m!!!その胸に7564の傷を持つ地獄オブ地獄!地獄最強拳法!「決穴地獄拳」を操り!!生きとし生ける全ての物を抹殺するデスマシーン!!


「デス男」


が玉座に座っていた!!


「余裕ぶっこいてるんじゃねえ!!殺す!!無尾熊絶対殺す拳奥義!【座人虐殺掌座っている人を必ず殺す掌打】死ね!!!!」


飛びかかるジェイコブ!その跳躍力!パワー!気合!もう人間を超えている!自らがコアラ人間という事実を受け入れたジェイコブのパワーは4534534867ジェイコブッフバルト(ジェイコブの強さを表す単位。1ジェイコブッフバルトで8得点分のパワー)が漲っていた!最強に強まっていた!


ダイナミックな爆発音が響き、地獄大理石でできた玉座は完全に砕けちたった!しかしそこにデス男の姿はなかった!!


「遅すぎですので。デス男を殺すなんて片腹痛みますので。胆石ですので」


デス男は機能美すら感じる挙動で片手を上げ、そしてゆっくり振り下ろした。しかし、それはゆっくりに「見えて」いただけだった。本当は光速の86786786769999999999999999999999999999倍のスピードだった!!そう!!これが!!決穴地獄拳奥義!!!


【手を早く振り下ろして凄いエネルギーぶつける拳】


だったのだ!!


ジェイコブは気がつかなかった。何か言ってやがると思っただけだった。そしてゆっくりと振り返り、デス男をその目で改めて捕らえた。デカい。多分こいつは相当に強いだろう。しかし!その強さよりも俺の殺意の方が上だ!!絶対に殺す!!そう思った時、気が付いたのだ。水滴の音に、それが自分の左手から聞こえる事に、いや、左手があった場所と言うべきか。

足元を見ると、よく見た物が落ちていた。自分の手である。


「う!!ウワー!!!俺の!俺の左手が!!!」


「弱すぎますので。それでデス男を殺すつもりでしたか?舐めてますので。逆に困りますので。」


「ジェイコブ!!お前弱すぎアル!!じゃあライライが殺すアルよ!」


「やめとこうかライライ?君も殺されるね?ここは男の子がどうやって男に成長するかを見てやろうじゃないか。それがコアラマインドだからね?」


「痛え~!腕が!俺の腕が!!ヒイイイー!殺される…俺じゃあ…俺の力じゃ…勝てないのかな…惨めだょ…」


「稚児よ!このままではデス男に勝てないね?どうするのかな?」


「ちくしょー!完全体に…完全体にさえなればー!」


その時、声が響いた。聞き覚えのある声が。


「ガハハハハハー!苦戦しとるのう!!!」


「あ!!!お前は…!!!!!!」


「こんな所で…会えるとは…因果じゃのう!」


「父ちゃん…父ちゃんなのか…!?見た目はコアラだけど…わかる!父ちゃんだろう!?」


「いかにも…わしは…お前の父ちゃん…ゴメス☆J…コアラネームは豪東!ゴウ・ヒガシ!!ちょっとお茶目なムエタイマスターじゃ!」


そこにはコアラが居た。しかし、それは確実にゴメスだった。ゴメスは今も自宅玄関前で内臓をぶちまけて死んでいる!なぜここに!?!?


「やはり…死んだら地獄に落ちたのかな?それでコアラの体を取り戻したのかな?」


「その通りじゃ!ザ・コアラ!久しぶりじゃなあ!やはり人の体よりコアラの体の方がしっくりきおる!!わしは地上で脅迫、詐欺、不倫、募金詐欺、フェミ発言などの大罪を犯してきた!じゃから死んだら地獄に戻ってきてしまったわ!!」


「父ちゃん…おいら…デス男を殺すよ…でも…だめだ…勝てない…どうしたら…」


「わしが殺せるならそうしたい!しかしわしの力は最弱に弱まっている!!じゃから…わしにできる事は一つ!!ジェイコブ!!左手を上げろ!!」


「え…?ああ…」


ジェイコブは左手を上げた!!肘から下が無くなった左手を!!その刹那!!ゴメスの体が光り輝き!!!ジェイコブの左手にパイルダーオンした!!ジェイコブの左手が…コアラと成った!!!!


「う!うわあ!!すげえ…すげえ気持ち悪い!なんで左手じゃなくてコアラが付いているんだ!?」


「無理やりくっつけたからのう!よし…戦うぞ!!わしと…お前の力でデス男を殺す!!デス男!痛かったぞ…地上での全て…痛かったぞー!!!息子と合体したわしはもう豪東では無い!!!その名も…超東!!!チョー・ヒガシ!!行くぞ!!コアラハリケーンアッパー!!」


大きな竜巻が生まれ!デス男に向かう!デス男はびっくりしていた!そりゃコアラが左手になった人間なんてはじめて見たからだ!そして思いのほか気持ち悪かったからだ!!竜巻はたいして効かなかった!


「舐めた姿していますので。コアラだったら殺さなかったのに人間と合体しましたので。それは人間ですので。殺しますので」


デス男は距離を詰めて右ストレートを叩き込もうとする!ジェイコブは反射的にガードをした!!通常なら腕の骨が砕け、ガードをぶち破られていただろう。しかし、そのパンチを止めた。しっかりと止めたのだ。

今のジェイコブはコアラ50%にコアラ100%がパイルダーオンされている!!すなわち!!コアラ150%なのだ!あすか100%の9999999999999999999999倍!!!!!!凄いのだ!!!!!!!!!!!!


「デス男…どうやらお前はやりすぎちまったみたいだな…俺はわかった…この拳法、力、コアラ、それの使い方を…俺は世界を守らない…ただムカつく奴を殺す。その一人目が…お前だ!!行くぞ!!無尾熊絶対殺す拳奥義【無尾熊破滅脚】!!!!」


この技は!!!蹴りで無尾熊絶対殺す空間を作り!!その範囲内にいるコアラを必ず殺すデストロイ奥義である!!だからコアラではないデス男には全く効かなかった!しかし!!!


「グ…ゴヴァ…ゴヴァアアアアアアア!!!!な、何さらすんじゃ…なんちゅうことさらすんじゃ…」


左手になっていたゴメスは完全に範囲内にいた!!ゴメスは血と内臓を吐き出した!!死ぬのだ!!死んでしまうのだ!!


「お前…考えんかいな…父ちゃん…コアラやんけ…お前…ゴヴァー」


父ちゃんは二度死ぬ!!そして…コアラだった父ちゃんは左手になった…父ちゃん死んで左手残す!


「父ちゃん!!!!!!くそーーーーーーー!!!!デス男!!!!お前!よくも父ちゃんを!!!絶対殺す!!!」


「八つ当たりですので。言いがかりですので。しかし…父親を取り込みパワーが凄まっていますので。殺しますので。」


殴りかかってくるデス男!ガードを捨てて構わず殴り返すジェイコブ!!ドンフライVS高山戦のような壮絶な殴り合いだ!!殴り合いは美しい。意地が世界を包むからだ。

腫れ上がる顔面、剥ける手の皮、砕けそうな心、耐える根性、その全てが美しい。しかし、やはりジェイコブはやばかった。なんせデス男は4mあるのだ。ジェイコブは足元しか殴れないがデス男はガンガン脳天を殴ってくる。完全に分が悪いと言うかジェイコブはアホすぎるのだ…


「あかん!足なんか何回殴っても勝てんがな!!どないせえっちゅうねん!!」


「これは…まずいね?このままでは…稚児は殺されてしまう…」


「コアラ様…」


「ライライ、黙って見守るんだ。これは男の戦いだね?稚児の魂の?甘え知らずの最終決戦だね?」


「コアラ様……」


「ライライ、静かに。心配なのはわかるが…見守る事しかできないね?」


「いや、コアラ様…」


「なんだね?さっきからうるさいね?」


「なんで…ヌンチャク使わないアル?」


「え?ヌンチャク?」


「コアラ様の肛門に繋がってるヌンチャクアル」


「え?あ!!!忘れてた!!!」


「アイヤー!!」


ヌンチャクはデス男を殺す為にある!!しかしその存在を忘れていたのだ!!何故なら!!!思いのほか…春だったから…


~次回予告~

「稚児よ!コアラヌンチャク!!今こそ使うときだね!?」


「よっしゃ!これで勝つる!!」


「人・棒・無尾熊一体!!!無尾熊絶対殺す拳…そして…コアラヌンチャク…この二つが合わさった今…発動だ!!!


【コアラヌンチャク地獄拳】!!!!!!!!!!!


デス男!お前が生きていられるのは後数分!!お前の悲鳴はギターソロ!!!!殺してやる!!!」



次回!!!コアラヌンチャク地獄拳!


最終回!!!!!!!!!!


「ヌンチャクで殴り殺す!!コアラヌンチャク地獄編!!!」


震えて待て!!!

その間にカクヨム小説大賞に応募した「ばあれすく」と「インタビューインテグラ」を読んでレビューしたり星を付けたりしろ!!甘えるんじゃない!!!

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