二十四話 初めてのダンジョン探索だそうです(1)

「よし!みんな集まったな」

そう言って俺はみんなに声をかける


「ダンジョンでは何が起こるかわからないけど

今日は浅い階層で連携とかを確認していこうと思う」


すると


「そうだね!セラフィ!」


「セラフィム様がそうおっしゃるなら」


「異論なし」


「そうっすね」

とパーティのみんなが答える


「よし!じゃあ行くか!」

俺たちはダンジョンに向けて歩き出した







「ここが入り口か…」

歩くこと10数分俺たちは今ダンジョンの

入り口に来ている


「じゃあいくか!」

俺がそう言うとみんなが

コクコクと頷く



ダンジョンに入るとそこは見渡す限り

緑で覆われた森林

周りでは冒険者らしき人たちが

モンスターと戦ったりしている


「まず確認だけど…アンネロッタとルシウスが前衛で

ルミリアとアイリスが後衛

俺が状況に応じて…って感じでいいな?」


「もちろん!」

ルミリアの言葉にみんなが頷く



すると

向こうから5匹のゴブリン(Fランク)がやってきた

ちなみにFランクが1番下のランクで

FからEそしてCと上がっていく感じだ


「よしやるぞ」

俺の掛け声とともに

アンネロッタとルシウスが素早く走り出し

ゴブリンに向けて剣をお見舞いする

すると2体のゴブリンは音を立てて

魔石へと変わる


残ったゴブリンは戸惑いながらも

奇声を上げアンネロッタとルシウスの

後ろから殴りかかろうとする

だが遅い

後ろからルミリアとアイリスが

魔法を放ち2体のゴブリンが魔石となる


最後のゴブリンは俺の方に突撃してくる

俺がゴブリン如きにやられるはずもなく

顔面に思いっきり蹴りを見舞い

最後のゴブリンも魔石となる


あれっ?みなさん強すぎませんか?

最後のゴブリンが俺の方に来なかったら

出番なかったよね?


そういえば…

俺は思い出すそれは学校のランキングだ


俺がおそらく2位

ルミリアが1位で

アンネロッタが5位

アイリスが4位

ルシウスが13位…


えっと…なんていうかその…

他のパーティの方々すいません!

ランキング上位ばっかですいません!

まじでどうすんだよ…

他のパーティに恨まれなければいいんだが…


「弱い…」

アイリスのその一言でみんなが凍りついた

分かってるよ?俺も魔法銃使いたいよ?

それ言っちゃったらだめでしょ!


「まぁ確かに弱いな…」

この後俺はアイリスに加わったルミリアと

アンネロッタに勝つことが出来ず

2階層に行くことになった



2階層に降りると1階層と同じで

緑で埋め尽くされていた

俺とルシウスを除いた3人の美少女たちは

嬉しそうに笑顔になっている


「やられそうになったらすぐ帰るからな?」


「もちろん!セラフィ!」

とルミリアが笑顔で返事する


「絶対負けないけど…」

ボソッとアイリスがつぶやく


うん?アイリスさん?何故俺の真逆の事を

言うのかな?俺なんかしたっけ…しましたね

はいバッチリと目に焼き付いております

今度機嫌を取っておかないとな

と俺は思った



すると

奥の方から3匹のオオカミらしき

モンスターが現れる


「アンネロッタ!ルシウス!たの…」

といいかけたところで

オオカミたちは勢いよく燃え上がり

3匹とも魔石に変わる

アイリスである


アイリスは

もっと下に行こうぜ!

と言わんばかりの目で俺を見ている

アイリスさんは戦闘狂なのかな?

杖を握るとサ◯ヤ人の血が騒ぐのかな?

本気出すと金髪になるのかね?


そんなことを考えていると柄の悪そうな

魔法学園の生徒たちが声をかけてきた


ちなみに魔法学園と魔法学校とでは

制服が違うためすぐに見分けがつく


「おっ!君たちかわいいね!

そんななよなよした男なんかじゃなくて

俺たちと行こうよ」


その言葉を聞いて俺は思う

うわぁ…本当にいるんだねこういう奴ら

本当テンプレじゃん

だがここでイザコザを起こすのは面倒

なので穏便に済ませたい


「すみません彼女らは内のパーティメンバー

なんですよ」

俺が言うと魔法学園の生徒は


「あ?お前に話してんじゃねぇよ俺らはこの子たちに話があんだよチビは引っ込んでろ」


落ち着け俺!イザコザを起こさないと

さっき誓ったじゃないか!

ちょっとイラついて超絶魔法とか

シャレにならんぞ!


するとさっきまで黙っていた

ルミリアが反論する


「セラフィはあんたたちなんかよりずっと

強いもん!」


やってくれたなルミリア…

気持ちは嬉しいが気持ちだけにしてほしい


「あなたがたのような身をわきまえない

ゴミはさっさとおかえりください」


えっと…アンネロッタさん?

なんで挑発しちゃうの?ねぇ聞いてる?


「童◯」

アイリスの言葉をキッカケに

男たちは完全にお怒り状態

仮にも男たちは魔法学園の生徒

相当強いだろう


さてどうすっかな

そんなことを考えていると


「キャ!」

アイリスが軽い悲鳴を上げる

男たちに腕を掴まれて身動きが

出来ないようだ

しかもアイリスを抑えている男の手には

小型のナイフのようなものが握られている


「この子を無傷で返して欲しかったら

お前らも来い!」

そう言ってルミリアとアンネロッタに

視線を向ける


「あんたたちねぇいいかげ…」

ルミリアがそう言ったところで

俺が止めに入る


「お話は分かりました…ですが大事な仲間

ですので返していただけないでしょうか?」


「それは無理な相談だな!」

男は笑いながら言う


「でしたら戦うという事になりますが…

よろしいでしょうか?」


「ハンッ!お前らに俺らが倒せる訳ないだろ

寝言は寝て言えチビ!」

するとアイリスの右頬にナイフが当たり

少しだけ頬に血が滲む


「では…」

俺は一瞬でアイリスを抑えてた男から

ナイフを奪い取りアイリスを抱っこして

みんなの元へと連れて帰る


「てめぇ!何しやがった!」

男たちは驚きを隠せないようだ


「もしこれ以上やるなら付き合いますよ?」

俺は笑顔で答える


すると男たちは剣を握り

俺に向かって一直線に走ってくる


「はぁ…」

俺は一瞬で男たちをフルボッコにする


意識がある様なので俺は笑顔でいう


「続けます?」


「いやぁぁぁぁ!」

と叫んだ後、男たちは一目散に走って行った


みんなの元へ戻ると


「おつかれ!セルフィ!」


「実に見事な戦いぶりでございました」


「私もやりたかった」

アイリスは不満のようだが

気にしないでおこう


「あれっルシウスは?」

するとルミリアは指をさす

指を指した方向を見ると


ルシウスはどこから持ってきたのか

石の上でパンを頬張っている


「あの…お前なにやってんの?」


「いやぁ俺っちはただ暇だなぁと思って

ご飯食べてるだけっすよ?」

さも当然の事の様にいう


「あのなぁ…」

すると3人の美少女が罵倒を浴びせる


「食いしん坊…」


「少しくらい動いてはいかがでしょう?」


「童◯」

アイリス…俺はお前が心に闇を

抱えていないか心配だぞ…


「これは、手厳しいっすね!」


そんな事をしながらも

まだまだ初日のダンジョン探索は続く

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せっかくチートを貰って異世界転生したのでハーレムを作る! リクエスター @request

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