二十三話 武器屋に行くそうです
「すいませ〜ん」
俺は店員に話しかける
「いらっしゃいませ!今回はどのような物を
お探しですか?」
そう言って笑顔で答えてくれる
今日は学校が休みでブラブラ散歩をしていた所
武器屋さんを見つけて立ち寄ったのだ
「冒険者などが使う武器ってなんかありますかね?」
「当店自慢の商品が揃ってますよ」
俺は武器コーナーに案内される
そこには
剣や杖はもちろん斧やハンマーなどまで置いてある。
品揃えは良いようだ
しばらく物色していると
ヤケにバカ高い額の書かれた箱を見つける
「これは?」
そう言って俺は指をさす
「こちらはですね、[魔法銃]と言って
魔力を玉にして発射するというものですが…」
「なにか悪い事でも?」
「魔力を頻繁に使うためあまり人気がないんですよ…杖なら魔法の威力アップや射程距離アップ
などがありますが…
魔法銃は何もなくて実戦となると魔力が相当な量
必要なんですよ」
おぉそれはいい
俺だけの武器って感じですごいいい
前世でもガンゲーム好きだったし
これにしよう
「あの魔法銃って他にありますか?」
「一応…店長に聞いてみますね」
そう言って店長さんは奥の方へと
歩いて行った
5分くらいたっただろうか?
「あったのはあったのですが…」
店員さんは申し訳なさそうに話す
「どうしたんですか?」
「両手銃が見つかったのですが素材が
あまりにも高価で…
失礼ですがお客様はいくらほどまでなら
お出しできますか?」
「500万コインまでなら…」
「えっ⁉︎500万コインですか?」
なぜ俺がこんなにも持っているかというと
村から持ってきた邪竜(SSランク)の魔石と
スターフェンリル(Aランク)の魔石やらを
ギルドで売ってきたからである
ちなみに
コインは8種類あり日本円に直すと
小銅貨=1円
銅貨=10円
銅コイン=100円
銀コイン=千円
純銀コイン=1万円
金コイン=10万円
純金コイン100万円
王家のコイン=1000万円
となる
「500万コインあるなら大丈夫です
ではこちらにどうぞ」
俺は奥の方へと案内される
「おぉこれはすごい」
思わず俺は感嘆の声を上げる
「こちらは
エンシェントドラゴン(SSSランク)の
素材を使った一級品でございます」
「ちなみにこれはおいくらなんですか?」
「本当は800万コインはする代物ですが魔法銃
という事もありずっと売れ残っていたものでして…
特別に400万コインでお売りしますよ」
と店長が笑顔で言う
「じゃあ貰おうかな」
「試しにお持ちになってはどうですか?」
「じゃあそうしようかな」
俺は出された純白に輝く両手銃を手に取る
すると
聞いた事のない声が頭に響く
「あなたをマスターと認めます…どうぞ
私の力を使ってください」
その言葉の後に
純白の両手銃はさらに輝きを放つ
「気に入られたようですね」
と店長が声を上げる
「気に入られたとは?」
「SSランクを超えると稀にあるんですよ
素材に宿った魂が武器や防具になって
主人を選ぶという事が」
「なるほど」
俺は400万コインを支払い
武器屋さんを後にした
帰る途中に気になったので
両手銃を【鑑定】してみると
名前・エンシェント ドラグナー
説明・この武器は主人に選ばれし者にしか
以下の効果は付与されない
闇以外の属性のダメージが大幅にアップ
闇属性のダメージを大幅にカット
闇属性に与えるダメージが極大アップ
なるほど…
ほとんど光属性の効果が強まって
闇属性からの攻撃をカットしてくれるのか…
しかし強いなこの武器…
もはや チー…考えるのはやめておこう
何はともあれいい武器を手に入れたんだ
ここは素直に喜んでおこう
「明日はダンジョンか…」
俺はワクワクしながら寮へと帰った
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