二十二話 パーティで訓練を行うそうです
「よし!じゃあ始めるか!」
俺が開始の合図を告げる
今俺のパーティは教室の近くの訓練所に来ている。
なぜならパーティを組んで
近々ダンジョンに潜る事になったので
各々の実力、どんな攻撃手段を使い
どんな魔法を使うのかを把握するために
訓練所に来たのだ
1人ずつ行う
近くを動く的を剣で切るもよし
魔法を当てるもよしといった感じだ
最初はルミリア
ルミリアは魔法の方が使えるが
体術もそこそこ出来るのでバランスがよく
取れている。
次々と迫り来る的に魔法を的確に当て
背後から来る的を蹴りで粉砕している
それを見た俺以外の人は
「おぉ〜」だとか「すげぇ〜」とか
言っていた。
この訓練では的を倒すとポイントが入る様に
なっている
ちなみにルミリアは100点中96点だった
次はアンネロッタだ
アンネロッタはいつ持ってきたかわからない
レイピアを右手に握っている
アンネロッタは魔法よりも近距離の剣術が
得意な様だ。
自分の間合いに入った的を次々と切り伏せる
ポイントは92点だ
続いてアイリス
アイリスもいつ出したのかわからない
杖を両手で握っている
アイリスはアンネロッタと真逆で
遠距離の魔法を得意としているらしく
遠く離れた的を魔法で正確に撃ち抜く
ポイントはアンネロッタと同じで92点だ
最後にルシウス
ルシウスもいつからあったのかわからない
2本の剣を片手で一つずつもっている
ルシウスは魔法と二刀流を使うようだ
ルミリアと比べると劣るがバランスが取れている
剣を使いながらも魔法を使い互いの隙を埋めている
ポイントはみんなよりは低いが
89点と高得点だ
「よし!全員終わったな」
そう言うとルミリアが
「まだセラフィがやってない!」
「私セラフィム様の戦いを観戦したく思いますわ」
「私も見たい」
「俺っちもみたいです!」
みんなに言われたから仕方ない
俺は訓練を受ける事にする
「わかったよ」
「スタート」という電子音の後、俺は
すぐさま魔法を唱える
使う魔法は上級の光魔法だが威力を最大限
落としたものである。
なぜそこまでして光魔法を使うかと言うと
他の魔法と比べて圧倒的にスピードが
速いからである
俺は無詠唱で光魔法を放ち
向かってくる的を次々と撃ち抜いていく
結果は100点、満点だ
みんなの元に行くと
「すごいすごい」と褒められた
なんか背中が痒かった
訓練が終わりルミリアの一言で晩御飯を
一緒に食べようという事になり
俺たちは食堂へと向かっている
食堂で椅子に座りメニュー表を開く
するとそこには
[牙魚(きばざかな)のソテー]
とか
[プリンセス豚のステーキ]
など知らない名前のメニューが
たくさんあった
「私このプリンセス豚のステーキにする!]
とルミリアは言う
「私は旨牛のビーフシチューにしますわ」
とアンネロッタ
旨牛が食堂で出るって…
「私はベリーベリーストロベリーにする」
とアイリスも続く
多分すげぇベリーベリーしてるんだろうな…
「俺っちは日替わり定食で」
いきなりだな!びっくりしたぞ!
この流れでよく定食いけたなぁおい!
と頭では思いつつも
「じゃあ俺も日替わり定食でいっか」
こうしてメニューが決まり
料理が出来るまで待っていると
話は種族について話題になった
「そういえばみんなの種族知らないな」
俺がそう言うとルミリアが
「私とセラフィは竜人族だよ!」
続いてアンネロッタ
「私はエルフ族でございますわ」
「私は吸血族」
とアイリスも続く
最後にルシウス
「俺っちは魔族だよろしく!」
うちのパーティ誰1人として人がいないじゃん
でも結構ばらけたな…
俺とルミリア以外は全員種族が違うし…
そんなことを考えていると
料理が運ばれてきた
実に美味しそうだ
「では!パーティの結成を祝って!」
そう言うと各々がグラスを持つ
「乾杯!」
グラスを高く上げる
その後ワイワイと喋りながら
料理を頬張った
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