TOKYO

「モモ!多分三分たってるよ、食べよう」


詩乃は、カップラーメンのふたを取ってすごく長いものを置いた。そして、割りばしで三センチ間隔に切った。


私は、その切ったものを両手に抱え、かぶりつく。シコシコした硬さを感じが、おいしかった


「これが、カップラーメンってものなのか!もうお腹いっぱい。眠気が、、、。」


「ちょっと食べ終わるまで待っててね、モモの寝床作ってあげるから」


私は、お腹が苦しいのでこたつの天板の上で、仰向けになった。天井には、でかでかとアーティストらしいポスターが貼られている。


「詩乃がポスターを天井に貼ったの?」

「ううん、私とお母さんが引っ越して来た時にはもう貼ってあったよ」

「そなんだ!ところでお母さんはお仕事で遅いの?」

「うん、遠くの現場に行く時は、泊まりなの」

「そっかぁ、大変だね。お父さんも遅いのかな?」

「お父さんは、今、いないの?二年前にはいたんだけど、どっか行っちゃった」

「なんで?」

「お母さんの話によると私に手を出そうとしてたんだって。ロリコンっやつだって言ってた。ロリコンは私たち、女の子にとってとっても危険なんだって」

「でも、お父さんがロリコンってなぜ?」

「私のホントのお父さんじゃないの。えーと、五番目のお父さんかな?ホントのお父さんは、お空にいるんだって!モモ、寝床出来たよ」

「ありがとう!もっと詩乃のこと知りたいけど、眠いから寝るね。おやすみなさい」


私、詩乃がコタツの天板にかたっぽのスリッパに細かい布切れをつめてくれていた 。布切れのふわふわしていて羽根のようだった。


明日、お母さんにいろいろ聞かなきゃ。詩乃は大変みたいな気がする。








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おせっかい妖精モモ まよなかちわわ @karaage22

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