あした晴れ
「……と言うわけで
「そっかぁ、モモは、私を助けにきたんだね。ありがとう!」
「困ったことない?私、妖精界でおせっかい妖精って言われてたんだ」
「困ったことか、今は困ってないけど、時々いじめに来るいじめっ子には困ってるかなー」
「私が、一つこらしめとくか!いじめっ子すごく大きな子だよね?」
「うん、小林タケシくんだよ」
「そっか、……あっ、見てー!夕焼けだ」
「ほんとだ!きれいだね。あした晴れだ」
「そうだね。モモ、うちにご飯食べに来ない?カップラーメンだけど」
「行く行く!カップラーメン?妖精界にないなぁ」
「おいしいよ。じゃあ、モモは、私の胸ポケットに入って」
「オッケー!」
私は、詩乃の胸ポケットにすると入った。 10分くらい歩いたり、階段を登ったりする感じがしたあと、ドアを開ける音が、してしばらくすると
「モモ!出てきて!もう大丈夫だよ」
私が、ポケットから出て、見たものは、六畳くらいの真ん中にこたつがある小さな部屋だった。
「あれ?こたつしかないの?タンスとかは?」
「窓際を見て!」
私が、そちらを見ると洗濯バサミのたくさんついたハンガーに服が下がっている。
「あそこから、乾いたら、服を取って着替えるの」
「なるほど!」
詩乃は、押し入れらしきものの扉を開けると、中から円筒形のものを一つ取ってこたつに足をいれた。そして、円筒形のふたを開けて、こたつの上にあったペットボトルから水のようなものを注いだ。
「三分待つとカップラーメンの出来上がり!」
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