恐怖の白い部屋

@mizuba

恐怖の白い部屋

私は異様な建物に連れて来られた。そこはとても簡素で無駄のない空間であった。しかし、その無駄のない空間に私は歪さを覚え、今すぐにでも逃げ出したくなった。

マスクをした男が現れて私を奥の部屋に招く。なんだかとても怖いことが待ち受けている気がして、私は行くのを拒んだ。けれども、私は強力な力によってマスクの男に腕を掴まれ、連れていかれてしまった。部屋に入ると、すぐに側の椅子に座ることを強要され、動くなと脅される。私は逃げようと抵抗したが、別のマスクをした女に体をしっかりと押さえつけられ、動きを封じられた。「嫌だ!離せ!何をするんだ!」と必死に抵抗するも、逃げることはできなかった。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。すると、マスクの男は突然ドリルを私の口の中に突っ込んだ。「あああああああああ!」私は叫んだ。信じられないほどの激痛が走った。

そして、マスクの男は「お疲れ様でした。無事に虫歯は治療できましたよ。」と言う。私は、やっと安堵した。私はもうこんな危険なところには二度と来ないという誓いを立て、帰り道にはお母さんに歯ブラシを買ってもらうことにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恐怖の白い部屋 @mizuba

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る