スリーピース
桜雪
第1話 ふぁーすとえくすぷろーじょん
みなさんは、漏らしたことがありますか?
子供の頃?
いえいえ、成人してからですよ。
私は3回あります。
3話完結でお送りする恥辱のエピソードをご堪能ください。
その日は、良く晴れた日であった。
付き合いたての彼女とデートしていた。
ドライブに彼女を誘い、昼食を済ませて、有料公園で会話を楽しむ。
ベンチに座り、ジェラートを味わい、花を緑を愉しむ。
穏やかな気持ちである。
今なら、親の仇でも笑顔で許せそうな気がした。
穏やかな気持ちと裏腹に、腹のほうは、まったく穏やかではなかった。
穏やかでない腹に、ジェラートが突き刺さる。
「ねぇ、私の食べてみて」
と小さなスプーンを私に差し出す彼女の笑顔。
だんだん悪魔に見えてきた。
おもむろに立ち上がり、彼女を散歩を誘う。
そう、座ったままだと、漏れそうだったのだ。
会話しながら、トイレのほうへ不自然にならないように歩き出す。
持てる知識をフルに活用し、花の
トイレ近くへ、
いまだ
「ジェラートで、口紅落ちちゃったね、でも可愛いよ」
と軽くキスした。
「やだっ」
と照れながら
「化粧直してくるね」
とトイレに行った彼女。
「あぁ」
と彼女を送り出し、私は競歩のようにトイレへ。
不思議なものである。
なぜ、さっきまであんなに閉めていられた筋肉達が、トイレに入った途端
緩みだす。
(手を抜くな!)
私は心で筋肉達に発破を掛ける。
もうすぐだ。
なぜだ!意思とは裏腹に、脱力してくる筋肉達。
個室のドアに手を掛けたとき、ナイアガラのような落下が襲う。
(持ってくれよ、オレの身体!界王拳3倍だー!)
鍵をかけ、ベルトを外し、スラックスを降ろし、
トランクスに手を掛けた
私が、その全ての力で抑え込んでいたソレは、体外へ解き放たれのである。
――夜になり、そんな雰囲気になった彼女を家の前へ送った。
「いいの?」
と私に、しなだれかかる彼女を優しく抱きしめキスをした。
「大切にしてくれるんだね」
と手を振る彼女に別れを告げ、車に戻る私。
そう、私はノーパンだった。
大切せざる得なかったのだ。
私は夜空に
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