創作のための身体の売り方-後ろの穴を散らし、ヤクザに軟禁

創作のためには身体を張ってカネを稼ぐ。後ろ盾なく創作活動をし続ける人の心構えとしてよく聞かれる言葉だ。
では、その身体を張って(売って)稼げる仕事ってコスパ的になにが現実的なの?
そんな、駆け出しの金のない創作者たちが深夜布団の中で一度は考えたことがあるだろう疑問について、この作者は文字通り身体を「売って」稼いだ様々な「手っ取り早く稼げそうな仕事」経験からアドバイスを送る。

日雇い土方、工場の短期労働、風俗店員、出張ホスト、、
肉体酷使系から身体を売るものまで、創作活動と並行して行う職をコスパで見た時に現実的な落とし所はどこか。
この作品の面白さはただの精神論や感傷的なドキュメンタリーでなく、賃金、職場環境や拘束時間、そこから導かれる住環境といった「総合的な仕事のコストパフォーマンス」を創作活動という観点からひとつひとつ分析しオススメ度を出している点にある。
普通の生活からは伺い知れない仕事の内情を知る体験レポとしても勿論、いざという時の生活指南書としても案外役立てそうな指摘やアドバイスが散りばめられているところも面白いポイント。

重く感じずさらっと最後まで一気に楽しめる創作活動How to?作品として、創作者もそうでない人も、ぜひご一読あれ。