雨が降る
絹奈すはる
渇いた視線や表情は
どこかひび割れとげとげしい
雨に濡れてしまえばいいのに
ほら雨が降り始めたよ
どしゃ降りだ
僅かな潤いだけで
どうしてこんなに変わるのだろう
濡れる瞳
濡れる肌
濡れたこころ
どしゃ降りだ
雨が降る
丸いしずくが集まって
濡れる濡れるよ何もかも
どうして傘をさすの?
あなたの濡れた姿が見たい
どうして泣こうとしないの?
あなたの泣き崩れる変化を感じたい
渇いてもがくあなたを
覗くことなんて出来ないよ
どしゃ降りだ
雨が降る
雨が降るったら雨が降る
雨が降る 絹奈すはる @chinnens
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます