ケインズの「美人コンテスト」
おはようございます、埴輪です!
先日、図書館で借りた『NHK 欲望の経済史 日本戦後編 年表とトピックでいまを読み解く ニッポン戦後経済誌』(
私はこの理論から考えさせられることが多く、それはきっとこの近況ノートをお読み頂いている皆さんもそうなのではないかと思い、以下に引用させて頂きます!
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ケインズの美人投票コンテストでは、投票者は、一番多くの票を得る候補に投票していれば、「当たった」として評価される。このとき投票者は、自分が一番美人だと思う候補に票を入れはしない。他の投票者たちがどう投票するかを予想して、一番票を集めそうな候補に票を入れる。そうなると、いかに美人の候補であっても、投票者達が「あの候補者はとても美人だけれど、他の連中は彼女に投票しないだろう」と予想したら、彼女には一票も入らない。
逆に、とりたてて魅力がない候補でも、もし多くの投票者が「他の連中は彼女に投票するだろう」と予想するならば、その候補はいちばん多くの票を得て優勝する。この理屈は、ワンルームマンションやゴルフ会員権への投機についても同じことだ。皆が価格の上昇を予想するものを手に入れると、高く売ることができる。つまるところ高く売れるものとは、必ずしも優れたものというわけではなく、あくまで他人が欲するものなのだ。
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私は「ある特定のコンテスト」の仕組みがこうだと言うつもりはありませんし、この理論の結論である「高く売れるものとは、必ずしも優れたものというわけではなく、あくまで他人が欲するもの」という考え方も、商売においては非常に重要なことだろうとも思います。(人が欲しいと思うものでなければ、売れませんからね!)
――ただし。
欲するというその気持ちが、本当に自分ものなのか、欲しているように思わされている、思い込んでいるだけではないのか……そんなことをつい考えてしまう私です。
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