野心を持つ大人になるため子供の頃から読書を
H30年1月8日成人の日の『天声人語』で
「若者は野心を持って努力せよ」と言います。
「野心といっても小さな野心、頑張れば届きそうな憧れでいい。例えば仕事で、身近なあの人に追いつきたい、肩を並べたいという気持ち」
そして「野心と努力」を動かすエンジンは「感性と情熱」です。具体的には「面白い」「大好き」「人や世の中とつながりたい」という意欲的な気持ちだと言います。
その人間らしい感性を発達させ、脳に回路をつけるのに役立つのが前頭葉だ、と児童文学研究家の松岡享子氏は言います。
本を読む子供や絵本を読んでもらう子供の脳は前頭葉が活躍します。
幼い子供には本を読んであげることが大切です、と訴えます。
子供が健全に成長するために重要な脳です。
「子供がテレビやスマホゲームに夢中になっている時は、脳の後頭葉が刺激され、前頭葉は働きを停止し、ゲームが長時間に渡ると前頭葉の発達さえ遅らせる」と氏は危惧します。
「電子媒体が情報伝達の主流になるのは避けられませんが、子供が過度に不適切に接触することで不幸な育ち方をすることは避けなければいけません」
発達の遅れは、高熱が出て病気になる様な目に見えるものではなく、子供の成長と共にゆっくり心に表れてくる事なので実証するのに年月が必要になります。それだけに子供の将来が心配です。
若者にまっとうな野心を持ってもらうには、能動的な人間に成長しなければいけません。その為には人間らしい感性が心に培われていなければいけないのです。
その感性を育てるための大切な手段の一つが、子供の幼い頃から親が本を読んでやることだと分かります。
子供が興味を持たず喜ばないのに、親が良い絵本だから、と無理強いするのは、かえって本嫌いにさせてしまいます。
子供が喜ぶ本を根気よく探してあげてください。
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