酷いいじめだ、バッドエンドか...と思ったら、Fの意味に膝を打ちました。たまたま私が病気で寝込んでいる時に読んだのですが、滅入ってた気分がちょっとスッキリしました。
主人公は、悪く言えば魅力の少ない人物なのでしょう。しかし、ひねる事なく無垢なままの心は、この物語の季節のように白く、綺麗だ。日常を切り取ったような自然な文体。文章力の高さが光る短編でした。