第24話 エピローグ 校長室
「それで?」
と、小夜香が、雅弥に詰問した。
「えっ? いや、だから、それで、時計見たら、もう九時過ぎてたんで、大慌てで上諏訪の駅まで行って電車で帰ってきたよ。まあ、結果的には、終電にはまだ余裕があったから良かったんだけど。普段、電車ってあんまり使わないから、もし間に合わなかったらどうしようって考えて焦ったよ。」
「いや、だから、そういうことじゃなくて。」
イライラした口調で、小夜香は詰め寄った。
「綾乃ちゃんの携帯の番号、ちゃんと聞けたのか、ってこと。別にメアドでも、ラインのIDでも、なんなら家電の番号でもいいけど、連絡手段は確保したの?」
「あっ・・・。」
ぽかんと口を開けたまま、雅弥は絶句した。小夜香に指摘されてようやく、自分の迂闊さに思い当たったのだ。小夜香が、どんと片足を踏み鳴らした。
「バカ、アホ、マヌケ、根性なしの、意気地なし! あんたみたいな駄目人間、見たことない。」
罵詈雑言の限りを尽くして小夜香が、罵った。雅弥は弱々しく反論しようと試みた。
「いや、違っ・・・、だから、別に聞く勇気がなかったわけじゃなくて、単に聞くのをつい忘れただけで。だって、変なことばっかり次々起こるし、気持ちに余裕が・・・、その、気が回らなかったっていうか。」
柳眉を逆立てる小夜香を前に、雅弥は、蛇に睨まれた蛙のように縮み上がった。
「まあまあまあ。」
と、宗佑が割って入った。
「小夜香もそう怒るなって。ほら、岩崎、携帯出してみなよ。」
「え? 俺の?」
「うん、そう。ちょっと、貸してみ。」
宗佑の意図が全く掴めぬまま、それでも、雅弥はおずおずと自分の携帯電話を彼に差し出した。宗佑は、受け取った雅弥の携帯のアドレスを開き、画面を出して見せた。そこには、藤森綾乃という名前と、電話番号にメールアドレスが既に入っていた。雅弥が言葉もなく仰天していると、
「小夜香が、綾乃ちゃんに聞いて、入れといたんだよ。ほら、地底湖からみんなで月見櫓に戻った時、小夜香がおまえの携帯、借りたろ。その時に。」
と、宗佑が説明した。
「ふふん。」
小夜香が、得意そうな顔をした。
「これでもう、言い逃れは出来ないんだからね。ちゃんと綾乃ちゃんに連絡しなさいよ。あんた、顔だけ見れば、結構、可愛いんだから、自信持ちなさい。その根暗な性格さえなんとかすれば、大丈夫だって。あ、私、そろそろ行かなきゃ。今日は、これから稽古場でレッスンあるから。」
言いたいことだけ言い捨てて、小夜香は布製のバックを肩に掛け、さっさと校舎の玄関に向かって歩き出した。その姿勢のいい、小気味良くも威勢のいい後ろ姿を、男子二人は、プレハブの部室棟が立ち並ぶ渡り廊下の端に突っ立ったまま、ぼけっと見送った。
「あいつさ、なんで藤森さんのこと、あんなにこだわるわけ?」
随分とひどいことを一方的にまくしたてられ、いささか腑に落ちない気持ちで、雅弥は愚痴った。綾乃の連絡先を手に入れてくれたことは、有り難く思わないわけではなかったが、この先、この件に関してずっと小夜香から、やいのやいのと煩く言われるのかと思うと、軽くめまいがした。とてもじゃないが、身が持たない。神経が持たない。
「まあねえ、小夜香は、恋愛至上主義だから。」
宗佑が、のんびりと答えた。全然、雅弥に同情している口ぶりではなかった。
「一応、あれでも、おまえと綾乃ちゃんのことを応援してるつもりなんだよ。」
雅弥は、溜息をついた。たとえそうだとしても、はなはだ迷惑な話であった。しかし、それに加えて、今はもう一つ気になることがあった。
「あのさあ、有賀はともかく、なんでおまえまで、藤森さんのこと、名前にちゃん付けで呼んでんの?」
「えっ、だって、小夜香がそうしてるし・・・。」
「だからって、なにもおまえまでそうする必要ないじゃん!」
「それなら、岩崎も、早いとこ苗字じゃなくて、名前で呼べるように頑張ればいいじゃん。」
澄ました顔で、宗佑は言う。雅弥は、もう言い返す気力もなかった。
昨夜、宗佑と小夜香と康治の三人は、雅弥と綾乃が龍に乗って飛び去ったのを、肝を潰して見送った後、為す術もなく呆然としていたが、その後、諏訪湖の雅弥から無事を報せる連絡が康治の携帯に入り、一同、安堵に胸を撫で下ろしたのだという。最初、雅弥は宗佑に電話を掛けたのだが、彼の携帯も小夜香のと同様、水没して駄目になっていたので康治の方に掛けなおしたのだ。宗佑は、駄目になったアイフォンに関しては、かなり落ち込んでいるに違いなかったが、黙って雄雄しくその痛手に耐えていた。保障期間中ではあったが、誤って水没させてしまった場合、無料修理してもらえるのかどうか、問い合わせてみないとわからないらしい。
一方、康治は善光寺の本堂に靴を置きっぱなしであったため、天守閣から出た後、難儀したそうである。結局、城から比較的近い宗佑の自宅まで自転車に乗せてもらって一緒に行き、靴を借りた上、信大生の姉と連絡が取れるまで、宗佑のところで待たせてもらったのだそうである。結局、昨晩は、誰にとっても大変な一夜であった。
「相沢団長や、百瀬先輩にも、報告しないとなぁ。地下通路の入り口に置いた鐘を撤去する理由も説明しないといけないし。でも、信じてもらえるかな。お城の天守が傾いたとか。龍に乗って飛んだとか。」
雅弥は、今朝、登校する時に松本城の前を通ったが、大きく傾いていた大天守は、朝の光の中、何事もなかったかのように元の端正な姿に戻っていた。昨晩、あれ程、大きく傾いていた痕など、微塵もなかった。
「きっと信じてくれるんじゃないかな。」
穏やかに、しかし、きっぱりと宗佑が言った。
「だって、ほら、先輩達もお城のお堀に龍が棲んでることは、先刻承知してるし、そもそもぼくら特選委員のやってることが、かなり変だってことは、先輩達の方がよくわかってるはずだし。」
「まあ、確かにそうかも。」
「ただ、地下通路を復活させたら、また相沢さんが変に張り切って、僕らをけしかけそうなのがねぇ・・・。」
「いや、さすがにもうあの人も、応援団は蜻蛉祭で引退してるし、受験生だし、そんなことも言ってらんないんじゃねーの?」
「だといいけどねぇ・・・。あ、僕も、もう練習に戻らなきゃ。パート練習、始まるから。」
「ああ、またな。」
雅弥は頷き、そして、二人は互いに手を挙げて別れた。宗佑は、練習室の方へ、雅弥は校長室へと向かって歩き出した。
校長室の扉を叩くと、中からは、
「どうぞ。」
という返事があった。
「失礼します。」
一礼しながら中へ入り、顔を上げると、棚の前に青いファイルを手に立っているのは、背の高い、開襟シャツ姿の中年の先生だった。眼鏡はかけておらず、髪も黒々としている。
「はい、何ですか?」
きびきびとした気持ちの良い口調で、その人は雅弥に向かって問いかけた。
「あの・・・あの、鍵を返しに来ました。」
口ごもりつつ、雅弥は水門の鍵を差し出した。現校長を見かけたのは、入学式の時と、あとは五月頃に学級写真を撮った時だったと思うが、例によって、全然、人相を覚えていないので、果たしてこの人が音和高校の現校長なのかどうか確信は持てなかったが、おそらくそうなのだろう。少なくとも、今の時代の人だという感じはした。部屋の内部の様子も、昨夜とはまるで違っていた。戸棚はスチール製で、床には擦り切れた赤褐色の絨毯も敷かれていない。窓には、カーテンではなくブラインドが掛かっている。
「ああ、ご苦労様。そこの壁に掛けておいてくれるかな?」
言われたとおり、雅弥は扉脇の壁のたくさんの鍵が掛かっている一隅に向きなおり、「水門」と書かれた札の下に何も掛かっていない釘があるのを見つけ、そこに大振りな黒い鉄製の鍵を掛けた。
「君は、一年生?」
雅弥の一連の動きを見守りながら、先生は尋ねた。
「え、あ、はい。」
「どう、学校は、楽しい?」
「は、はい。楽しいです。」
「そう。それは、良かった。」
親切にそう言う先生の視線が、自分がたった今、釘に掛けたばかりの水門の鍵にじっと注がれているような気がした。この鍵のことを何かを質問してみたい衝動に駆られたが、しかし、何をどう尋ねたらいいのかよく分からず、結局、雅弥はまた丁寧にお辞儀だけして、校長室を辞した。
ようやく平穏な夏休みが、戻ってきた。宿題は、まだかなり残ってはいるものの、一・二年生は、夏期講座も終了し、学校へは、とりあえず部活のためだけに行けばよかった。宗佑は吹奏楽部の練習が忙しいようで、校内ですれ違っても、二言三言交わすひましかなかった。小夜香は、高校裏のバレエ教室で毎日稽古し、昼食は、学校で宗佑と摂っているらしかった。そのため、雅弥は、昼食時には、なるべく学校に近づかないことにしていた。綾乃のことを聞かれるのを避けるための用心だった。どうせ怠惰な棋道部員達が部室に集まってくるのは、午後になってからであったから、全く問題はなかった。そして、集まった面子で、麻雀をする。ボードゲームやトランプのこともあった。たまには、囲碁や将棋も打つ。まことに心楽しき自堕落な日々であった。
あの夜、諏訪のヨットハーバーで別れたきり、綾乃には何も連絡していなかった。向こうからも、なかった。雅弥は何度かメールを書きかけてはみたが、すぐに文字を打つ指が止まってしまう。綾乃には、これまでの出来事を一度、きちんと説明しなくてはと思う一方で、未だに全部は終わっていない、という不思議な未消化な気持ちがあった。まだだ、と彼は思った。まだもう少し、待たなくてはならない。
八月のある日、もう午後もかなり遅くなった頃、自室でうだうだとパソコンに向かっていると携帯が鳴った。見ると、棋道部の部員からである。
「面子が足りないから、来いよ」
という呼び出しであった。
「今からか?」
ぐずぐずと渋りつつ、雅弥は言葉を濁した。今日は一日中、艦これをやりながら、だらだらと過ごしていたので、これから学校まで出掛けて行くのは、少々、億劫だ。はっきり言って、面倒臭い。
「まあ、そう言うな。」
相手は暢気そうに、宥めすかした。
「俺らもさ、ついさっき来たところだし。待ってるから。」
観念して、雅弥は出掛けることにした。家を出て、自転車を漕ぎ出すと、前方に色とりどりの浴衣を纏った小さな女の子達の群れが、紙製の雪洞を片手に、細い道を列になって歩いていた。歩きながら、皆で声を合わせて哀愁漂うぼんぼんの歌を口ずさんでいる。ああ、そういえば、今日は、町内の祭りの日だったなと思い当たった。小学生の頃は、雅弥も法被に鉢巻をして、小さな神輿を元気良く担ぎ、「青山様だ、わっしょいこらしょ」という掛け声も勇ましく、町内を練り歩いたものだ。女の子達は、別の集団を作って、神輿を担ぐ代わりに、雪洞を持ち、歌いながら町内を巡るのだ。淡い色合いの浴衣の袖が、夢のようにゆらゆらと揺れる黄昏時を、雅弥は自転車で駆け抜けた。
部室に到着すると、先に来ていた部員達に大いに歓迎された。その日の成績は、余り麻雀の上手くない雅弥にしては、まあまあ良くて、気を良くして興じているうち、随分、遅くなった。それでも、雅弥以外の三人は、電車通学組みであったので、終電の都合もあって、そろそろお開きにということになった。
玄関の靴箱の前で友人達と別れ、雅弥は自転車置き場に向かって、ぶらぶらと歩いていった。下校時間はとっくに過ぎていたから、校舎は既に人気がなくしんとして、照明も消され、真っ暗なはずと思い込んで中庭の砂利を踏んでいた雅弥の足が、ぴたりと止まった。旧校舎一階の端、校長室の窓にだけ、ぽつんと明かりが点っていた。
予感がした。
雅弥は中庭をぐるりと回って、来客用玄関から中へ入った。上履きは、正面玄関の靴箱に入れてきてしまったので、来客用のスリッパを拝借した。薄暗がりの中に沈んだ廊下を抜けて、校長室の扉を叩くと、中から、
「お入り。」
という声がした。
短く刈った胡麻塩頭の小林宇也先生が、この前と同じように、万年筆を片手に、部屋の奥に置かれた木製の机の前にひっそりと腰掛けていた。
「やあ、君か。」
丸縁の眼鏡越しに、先生は雅弥に微笑みかけた。ランプの柔らかな光に照らされて、目尻に深い皺が寄るのが見えた。
「よく来たね。」
雅弥は、擦り切れた絨毯を踏んで、おずおずと部屋の中へと進み出た。何か言おうとしたが、言葉が喉に引っかかってうまく出てこない。
「君達は、うまくやりおおせてくれたようだ。水神は、湖へと無事渡り、城の天守は再び倒壊を免れた。」
満足げな先生の言葉に励まされて、雅弥は思い切って尋ねてみた。
「先生、あの龍は・・・、水神というものは、一体、何なのですか?」
先生は、ゆっくりと首を振った。
「それは、私にも本当に正確なところはよく分からない。ただ、推測するに、あれはこの土地一帯の水を司る存在なのだと思う。水の特質は、循環だ。空に昇って雲となり、雨となって地に注ぐ。川となって、田畑を潤す。おそらく、遠い昔、人々が信州の地に住み始めた頃にはもう既に、この地に宿っていた神なのだろう。」
先生は、言葉を切り、ひとしきり考え込むように天井を眺めた。
「水を引き田畑を作って生きる上で、人々は水神と深くかかわりあい、長年に渡って永く敬い、祭ってきたのだと思う。人々は、水の恩恵なしには生きていけないからね。不思議なことに、水神には『渡り』という習性がある。川や湖や池へと、この信州の地の水場を経巡り、渡り棲むのだ。それがどんな理由に拠るものなのかはよくわからない。あるいは、そうして水源や水脈を渡り巡ることが、水神の天性であるのかもしれない。さっきも言ったように、水は、循環するものだからね。その性質を鑑みて考えれば、納得がいかなくもない。ただ、更に不思議なのは、どうしたわけか古来よりこの地では、人々がその水神の渡りを手伝うのだ。それがどのようにして始まったのかは、よく分からない。もしかすると、それは、当時の人々にとっては、水を汲み、井戸を掘り、畦を作ることと同列の、ごく自然な行為の延長であったのかもしれない。私自身は信州の出身ではないから詳しいことはよくわからないが、松本城周辺に住む子弟や、諏訪の社の氏子達、善光寺の門前に暮らす人々が、昔から松本城の地下に棲む水神が、諏訪の湖へ渡る際に手を貸してきたようだ。」
机の上のランプの光を、先生は遠い昔に思いを馳せるかのような目でじっと見詰めた。
「けれど、御維新を境に多くのことががらりと変わってしまった。それまで何百年も受け継がれてきてものが次々と途絶え、失われていった。この松本の地でも、城主は城から去り、新しい時代の世となった。古い伝統は忘れられ、あるいは意図的に打ち捨てらた。松本城も放棄され、その結果、大天守が傾き倒壊の危機に陥った。私は大天守が失われようとすることを惜しみ、再建を試みた。」
雅弥は、身を乗り出して頷いた。
「その話、聞きました。先生が、お城を守ったこと。」
先生の口元が、嬉しそうに綻んだ。
「松本城天守の修復に関わるうちに、私は様々の不思議に出会った。そもそも天守は、なぜ傾いたのか。嘉助騒動の呪いだという者もあったが、それは違う。一揆があったのは、ずっと昔のことだからね。あれこれ調べてゆくうちに、城の地下に棲む龍が、しかるべき時期に諏訪の湖に渡ることがかなわず、その結果、水が過剰に溜まりすぎたためだ、という推測に私は達した。結論から言えば、その推測は正しかった。城の修復が叶った後、私は熟考の末、自分の生徒達にある役目を託すことにした。そのために、いくつかの小さな仕掛けを拵え、随所に施し、指示を残した。それらが、君達を導くように願ってね。そうすれば、この先も水は正しく循環し、生徒達は共に助け合い、末永く城は守られるだろうから。」
優しい暖かな眼差しで、先生は、雅弥を見やった。
「君達は、本当によく頑張ったね。」
褒められて、雅弥は赤面した。ありがとうございます、と口の中でもごもご呟いた後、最後にもうひとつ、ずっと気になっていた質問してみた。
「あの、でも、先生・・・、どうして先生は、今もここにこうしていらっしゃるのですか?」
先生は、にっこりした。そして、ゆっくりと顎を撫で、両手を組み合わせると、机の上に置いた。
「私は、ここにいる。いつでも、ここにいる。この学校に、この部屋に。なぜなら、私は常に私の生徒達と共に在り、君達のことをこの場所から見守っているからだ。ここが私の居場所であり、それが私の願いであるから。君達が私の教えを守り、受け継いでゆくのを見届けることが。」
「先生の教え?」
「そうとも。既に君はここでたくさんのことを経験し、学んだでしょう? 」
先生は、愉快そうに、きらりと目を光らせた。
「だからね、これからも一生懸命、学びなさい。知識と知恵と真実を求めなさい。強く、賢くなりなさい。仲間と力をあわせ、互いに助け合い、弱い立場にある者へ、常に手を差し伸べなさい。それこそが、君達が私の生徒である理由であり、私がここでこうして君達を見守っている理由なのだから。」
先生の言葉の一つ一つが、彼の心に清水のように沁みた。
「はい、先生。」
と、彼は頷いた。
「きっと。約束します。」
「その言葉を聞けて、私はとても嬉しい。志ある元気な若者達が、目には見えない大きな水車をくるくる回す。君達は、時を押し流す水のようなものだ。次々とやってきては、奔流となり、命を循環させ、この地を生き生きとした場所たらしめている。」
校長室を辞して、暗い中庭を自転車置き場の方へと歩き出すと、旧校舎の端に一つだけ灯っていた明かりが、ふっと消えた。それきり校舎全体が、真っ暗になり、影のような闇に黒々と覆われた。それを眺めながら、ふと綾乃のことが思い浮かんだ。今なら、彼女に電話が出来そうな気がした。そして、色々な話が出来そうな気がした。もうかなり遅い時間だったけれど、こういうのは勢いだ。
真夏の夜の校舎の前で一人、雅弥は綾乃に語るべき言葉を心の中で探しながら、携帯電話をポケットから取り出した。
水神の城 @mayukawaguchi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます