アイへイトミィ
とにかく信用ならないもの、それは自分自身です。
わがままだし気まぐれだし、屁理屈ばかりこねて何が大好きでも何が大嫌いでもなく、とにかくわあとかへえとかただ興味にまかせて新しいことに飛びつくので節操がないわけです。結局こだわりも愛着も表現ができない、ただのミーハーで終わってしまう見事なハリボテの出来上がり。
ハリボテですから、裏にまわれば薄っぺらいベニアが現れて、知識が深いわけでもなくそしてすぐ別のところに目がいってしまう。こんな人間が信用できるわけありません。
心などその場にはなく、宇宙をただよう塵のようにふわふわしていて形などなさない存在となり、いつのまにか消えてなくなってしまいます。いや、もしかしたら最初からいなかったのかもしれませんし、空気のようにいたかいなかったかもわからないわけです。
だから、反吐がでるほど自分で自分のことが好きではないですし、むしろ嫌いなのです。
自分には自分がないのです。
自分というドラマの主役はいつも他人だし、他人に生かされているのが自分です。
ただ、その操り人形のような生活に、一種の光を見出しているのも自分なのです。
それでおしまい そうこばん @so_ko_ban
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