人形として見られているかも

非常に親切な構成になっています。
部屋の外での出来事と部屋の中にある人形の描写が交互に出てくるのですが、読み進めながら丁寧に答えへ導いてもらっているような感覚になります。
あくまで私個人の考えではありますが、主人公が人形を見る視線と部屋の外で他人が主人公を見る視線が同義になっているのかなと。
一見難解に感じるかもしれませんが、先に書いたよう読み手の事を考えられて作られているので安心してください。
ただ構成が上手く出来ている分、終盤が多少説明をし過ぎではないかとも思いました。どこまで説明するか明かすかというのは難しいところでもありますし、読者の好みが色濃く出る箇所でもありますので一概には言えませんが。

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人形の部屋