優秀な人間は片っぱしから異世界に召還されて魔王を倒しに向かい、あるいはその特技を生かして社会を変え、地球に送り返されたのは「問題児」や「取り柄のない者」たちばかり――社会不適合者だけが残った地球、そこで紡がれる物語。 役立たずの落ちこぼれと自分を卑下して生きてきた主人公の胸に芽生える「安いプライド」が熱い。
異世界の問題に世界が振り回されてますね。そして、アイドル(神像や崇拝の対象など)を本当に体現している魔王に驚きです。アイドルの魔王が歌うメッセージによって何が変わったかを一つでも入れてもらえると帰ってきた器用な人への反論に重みが出ると思うのですが、不器用な彼には無理だったのでしょうか。