ラスボスになろう/Ctrl+Alt+Delete
柴駱 親澄(しばらくおやすみ)
第1話
○
俺は小さい頃から頭が良くて、周りからは神童ともてはやされていた。中学までは学力も体力も学内では常に一番であった。何をやっていてもうまくいき、このまま世界の頂点に君臨するのは自分だと信じて疑わなかった。
しかし上には上がいることを知った。県内で一番の進学高校に入学し、学力こそ同レベルの人間が多く少し焦ったが、そこは地道に勉強をこなしていけば自分の地位は揺らがなかった。ただ体力に関して、スポーツ推薦で入学した奴らには叶わなかったのだ。脳みそを筋肉にすることで彼らは強靭な肉体をものにしている。体育大会のリレー競争で敗北し、俺は悟った。
勉強こそ自分の確固たるアイディンティティと信じ必死にあがいた結果、俺は関西で一番頭のいい国立大学に入学できた。これで将来は約束されたようなものだ。けれどそこには自分以上に頭の回転が速い奴らがゴロゴロいて、大学側は斬新な発想と膨大な研究調査、そして大いなる結果を求めてきた。俺は入試問題を解くことができるだけでそんな大層なものは何もなかった。
神童、天才、秀才、そしてただの人になった俺は大学二回生になった春から外に出ずアパートに閉じこもるようになった。飼育しているイモリを毎日ぼんやりと眺めるだけの生活に堕ちていったのだ。イモリ可愛いのう。水槽の中に設置したろ過器の泡ぶく音だけが部屋に重く響く。
○
一つ年下でいとこのハルコから連絡がきた。自分と同じ大学に今年から通うことになり、とあるサークルの新入生歓迎コンパに行きたいが一人では不安なのでついて来て欲しいという内容であった。正直テキトーな理由をつけて断ろうかと思っていたが、小さい頃から俺を尊敬の眼差しで見つめ、自分を追いかけ同大学までやってきたという健気さに俺はうぬぼれていた。プライドもある。気晴らしにでも行くかという建前、俺は下心を隠し平常な面持ちを保ち紳士的エスコートを心がけ行くことにした。ぐへへ。
夕刻、三条大橋は人で溢れかえっていた。なんでこんな狭いところにこんなにも集まりたがるのか。市営地下鉄と京阪線の駅から近く、待ち合わせ場所にちょうどいいのかもしれないがこれでは目的の人物を見つけることができない。
そしてブランクの長いスポーツ選手がいきなり本気で試合をするように、長期間ひきこもり能力を鍛えた俺がこんな場所に耐えられるはずがなかった。頭痛がする、吐き気がする、耳鳴りがする、悪寒がする、嘔吐感がある、うんこ漏れそう。ハルコには悪いが俺はこの場を退散することにした。
鴨川に沿って北上していく。人は多くはなくなってきたが、そこには名物とも言える等間隔に間を空けて座るカップルたちがその列をなして河川敷を埋めていた。多くの男女が体を寄せ合い、愛の言葉を囁きあっているのだろう。人ごみよりこの幸せパワーを浴びせられるほうが身を滅ぼす。俺は出町柳駅近くのコンビニで大量に酒を買い占め、それらを飲み干しながら帰路を辿った。途中から記憶はなかった。
○
「お兄ちゃん、起きて!」
アニメ声のようなハルコの声で目が覚めた。自分の部屋の布団の上に俺は倒れていた。カーテンは閉め切られ外の景色はわからないがもう朝をとっくに過ぎているだろう。やけに静かだ。そして何故か俺は全裸だ。
「昨日、鴨川デルタで倒れていたお兄ちゃんを見つけて」
「ああ、すまん。ういういしい新入生を狙う鞍馬天狗たちを倒そうと酔拳を酷使して。敵は去ったが自分へのダメージも大きくうんぬんかんぬん」
「無事で良かったよ。あ、珈琲でも淹れてくるね」
ハルコは台所へ向かった。俺の言うことを素直に聞くし、気が利くし、ハルコはとても良い子だ。
「はい、熱いから気をつけてね」
「うむ、ところでハルコちゃん。俺はどうして全裸なんだ」
「お兄ちゃん。実はちょっと相談事があってね……」
ハルコはとても良い子だが人の話を聞かないことがたまにある。もしかしたら俺の言うことを素直に聞いてるわけではなくほとんど聞き流しているのかもしれない。いや、そんなバナナ。とにかく俺は善良なる頼れる兄貴分として相談とやらを聞くことにした。しかし全裸で珈琲をすするのはどうにも格好がつかないのいのう。
○
以下、彼女の話す内容は現実の常識のそれとかけ離れている内容だった。ぶっ飛んだものなので要約するとだ。
・ハルコは『世界管理機構』という組織の事務方バイト(時給八百円程度)をしている
・世界管理機構は過去未来並行世界を監視し互いに干渉せぬよう、減退と繁栄のバランスを見てそれぞれの世界が存続できるように世界全体のシステムを管理していて、ハルコはその下っ端の末端
・最近、とある異世界で最強すぎる勇者が現れる
・何も苦労せずばったばったと敵を倒していき、多数の世界でそんなことされるので陰陽のバランスが崩壊、システムがダウンしゼロにリセットされる世界もあるという
・対策をしないと世界全体がまずい、末端の者でも結果を出せたら時給五十円アップ
「それはまあ大変なこって。それにしてもこの非常時に時給五十円アップってのは安すぎじゃないかい?」
「どうしよう」
「勇者さんってのはめちゃくちゃ強いのかい?」
「ほとんど一撃でやっつけちゃうんだって」
「ラスボスたちがあっさりと?」
「うん」
「そんなゲームやってて楽しいかねえ」
「ね、だからここは頼れるお兄ちゃんがラスボスになって勇者をぶち殺すしかないと思うの」
おいおい、なんて強引な展開。
「お兄ちゃん、魔法どころかコミュニケーション能力すら危ういんだよ」
「大丈夫。ハルコが世界管理機構の端末でお兄ちゃんをバックアップするから。特例でちょっとした世界改変が許されてるの」
それじゃあまず俺に服を着せてくれ。
「じゃあお兄ちゃん、ちょっと横になってじっとしててね」
ハルコは俺を布団に倒した。俺は仰向け、そして全裸だ。おいおいハルコちゃん、君はいつからそんなことおぼえちまったんだいいけないなあぐへへ。と同時にハルコと純粋なお医者さんごっこしていた幼少時を思い出し、葛藤した。お兄ちゃんどないしたらええの。
「痛くしないからね」
そう言ってハルコはノートパソコンを取り出し、そこからケーブルで繋がれた拳銃、リボルバー型に弾丸をこめていた。え、何それ。
「最初はきついとか思うかもしれないけどすぐ慣れるから。ゆっくりするから、ね」
銃口が俺の眉間に突きつけられる。セリフと状況が合ってないですよ。
「いってらっしゃい」
俺の意識は飛んだ。
○
次の瞬間、俺の目の前には古城の室内のような景色が広がった。俺は豪華な椅子に座っている。ちゃんと服も着ている。耳の上あたりに角みたいなものも生えていた。
「もしもし、お兄ちゃん聞こえる? お兄ちゃんの脳内に直接話しかけてます。思考してくれたらこっちにも聞こえるから」
「これはいったいどういうことなんだい?」
「説明が足りなくてごめんね。お兄ちゃんは無事、とあるファンタジー世界の魔王として転生できました。今からその魔王城最終ステージに勇者がやってくるから、やつけちゃってください! 私はこっちから応援してるね」
「いやいや、勝てるわけないでしょ」
「大丈夫、今のお兄ちゃんはその世界で最強レベル。そしてその城はお兄ちゃんの体内そのもの。百年以上放出し続けても消費しきれない魔力と空間を自由自在に操りなんでも具現化できる能力で勇者なんてぺちゃんこだよ!」
それを聞いたらなんだか自信が沸いてきた。普通勝てるわけないでしょこんなラスボス。
そして部屋の奥にある扉が開かれた。全身に鎧をまとい長剣を装備している、勇者。顔は見えないがこれまでの戦からか、その貫禄ぶりにびびる。
しかし今の俺は世界最強、引くことはない。試しに指先を少し動かし、勇者頭上の天井が崩壊し落石するイメージを頭に思い描くとその通りになった。粉塵から無傷の勇者が現れる。
「ククク、流石だな。勇者よ。これくらいではビクともしないな」
俺も調子に乗っていた。魔王って気持ちええ。
「だが私の力はこんなものではない。この城は私の体内そのもの。そして無限に存続する私の魔力の前で貴様はひれ伏し――」
勇者は剣を一振りし、辺り一帯が白い光に包まれた。防御する暇はなく、俺の意識はブラックアウトした。
○
俺は元の世界の、自宅アパートの布団の上でやっぱり全裸で寝転がっていた。
「失敗しちゃったね」
ハルコは申し訳なさそうにしていた。そうか、負けたら強制送還されるのか。
「あれは本当に勇者なのか? 人のセリフの最中に攻撃してくるだなんて」
「最近の主人公はそういうセオリーを無視するみたいなの」
「ありえん。それにやつの攻撃は想像以上だった。単純な斬撃ではないだろう」
「さすがお兄ちゃん! どんどん解析してくね。じゃあ次いっちゃおう」
俺はハルコに頭を撃ちぬかれた。これが異世界へ転生されるシステムだと言うのは察したが、せめて一言かけてからやってほしいものだ。
○
俺はついさっきの異世界と同じところにいた。しかし天井など崩壊はしていない。勇者もいない。
「お兄ちゃん。さっきのリプレイだから、またすぐ勇者がやってくるよ」
「さっきと同じなら俺やられちゃうじゃん」
「大丈夫、今度は未来予知能力をつけ加えておいたから。どんな攻撃だろうとラクラク回避だよ!」
なるほどハルコちゃん! 事前に攻撃するタイミングさえわかればこちらも対応ができる。今回は慎重に、あまりセリフをだらだら喋らないようにしよう。
そして扉が開き勇者が現れた。俺は未来視の力を使ってみる。たぶんこの先数分後だろう。勇者は剣を振り、視界全部が真っ白になる。俺は死んだ。ん? 状況が全くわからないぞ。回避のしようがないぞ。
そして勇者は剣を振り、視界が全部真っ白になる。俺は死んだ。
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「ハルコのほうから見ていて何かわかった?」
「全然わかんないよう。勇者が剣を振って、それで終わりなの」
「ふうむ」
「こういう困ったとき、お兄ちゃんはよく言ったよね。頭でグダグダ考えるよりとにかく体を動かしたときのほうが案外簡単に解決するもんだって。私、お兄ちゃんのそういうとこ、す、す、す……、嫌いじゃないんだからっ!」
またよくわからないタイミングで銃を撃たないで欲しいんだからっ! 俺は転生した。
○
頭で考えすぎるのはよくない。というか情報が少なすぎるのだ。どうせリプレイできるのだ。俺は勇者が現れてすぐ先制攻撃をした。卑怯なやり方だが、向こうからの防御策がない今は攻撃される前に攻撃するしかない。
俺は全魔力を総動員しありったけのイメージで勇者を破壊した。雷、炎、氷、光、闇などよくある魔法攻撃、それから空間操作で両側の壁を磁石のように引き合わせ勇者をぺちゃんこに。ついでに精神操作で勇者の脳内に苦痛的イメージを送り込んだ(タンスの角に足の小指を思いっきりぶつける、爪の中に棘が刺さる、小学校の親子参観の授業で自分のお母さんだけ浮いてる、知らない人に挨拶されたので返したら自分の後ろにその人の知り合いがいた、満員のエレベーターで屁をこいてしまう、オシャレヘアーのつもりで整髪量で髪型をいじったら寝癖と指摘されたなどなど)。
しかしそれらは勇者に対して全く効いていなかった。むしろ精神攻撃の際、俺自身のトラうウマがフラッシュバックし辛かったくらいだ。やつは攻撃そのものを無効化しているのだろう。え、勝ち目ないじゃん。
えいい、こうなったら男は拳と拳で語るもんだぜい。俺は駆け出し勇者へ殴りかかりにいった。魔王、最後の悪あがきである。そして勇者は剣を振った。俺は死んだ。
○
「とりあえず生き残る方法を考えよう。少しでも勇者と接していれば倒し方がわかるかもしれない」
というわけで次に転生された俺は瞬間的な再生能力を持つという設定だった。少しでも俺の破片が残っていればそこからまた復活できる。しかし勇者の攻撃は瞬時に俺のすべてを消し飛ばした。
それなら無限増殖はどうだろうか。最初からいっぱいる俺。倒しても倒しても増え続ける俺。気持ち悪い光景だがこれなら勇者も一撃ではいかないだろう。と思いきや、全ての俺が勇者によるいつもの剣の一振りで一瞬で消滅した。
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それから俺とハルコは漫画やゲームのラスボスを研究しありとあらゆる能力を真似てはみたが結局勇者の会心の一撃であっさりとやられるのである。そしてそれからわかったことは勇者には一切負ける要素がないこと。どんな攻撃でもダメージは受けず、剣の一振りで魔王どころか城、国、そして世界を消し去ることができるのだ。とんでもないやつである。
俺とハルコがたどり着いた結論、それは勇者が使う能力をこちらも使うことだ。勇者は世界もろとも滅ぼすその直前にどこかへ転生する。ならば世界に閉じ込めたままその世界を滅することができれば勇者を倒せるのではないか。この非常事態なのでパワーバランスを崩しかねない世界消却能力にも世界管理機構は黙認するようだ。
しかし先制攻撃が得意の勇者にそいつを仕掛けるのは難しい。俺はその能力を使って手頃なラスボスを倒しトレーニングをすることにした。ちなみに俺の顔は魔王として知れ渡っているのでわざわざ全身に重い鎧をつけてだ。
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圧倒的すぎる力であった。能力の発動条件は剣を一振りするだけ。これだけである。おまけに敵のありとあらゆる攻撃を無効化できるという能力もつけ加えられていた。
ラスボスは必ず対戦前に長々とセリフを喋る。その間に剣を振ればいいだけの話だ。一瞬油断して先制攻撃をされたこともあるがダメージはない。再生能力が速かろうと無限に増殖しようとこの攻撃は世界そのものを消してしまうので無意味だった。俺はありとあらゆる世界を巡り、ラスボスとその世界を消していった。
そう、世界管理機構が言うには未来過去並行多種多様な世界が存在するという。つまりラスボスとして過去の俺がずっと倒したかった勇者は、未来の、今の『俺』だったのだ。
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「というわけでハルコさん。僕が何もしなければ世界は平和です」
「さすがお兄ちゃん! よく気がついたね」
「これで一件落着だな。時給は上がらないだろうけど」
「でもね、やめることはできないよ。私とお兄ちゃんだけの世界になるまでは、ね」
血の気が引いた。そして全てを理解した。どうやってこんな計画を思いついたかは知らないが、我がいとこながら恐ろしいものだ。俺が全裸にさせられ続けているのは勝手に逃げないようにするためだろう。俺に露出の趣味はない。そしてこの部屋も正確には俺の部屋ではない。どんだけ金をかけたかは知らないが俺の部屋をそっくりそのまま真似て再現した偽の部屋だ。恐らくカーテンで閉ざされた窓の外はいつもと違う景色に違いない。そしてなによりイモリがいない。飲まされた珈琲に何か薬でも入れられていたのか。俺の判断力は恐ろしく鈍くなっていてハルコの言うことをホイホイ信じたのだ。パーフェクトでブルーなサイコホラー映画だぜ。
「お兄ちゃんはいつでも頼もしくてかっこよかった。対人恐怖症でひきこもりで他人の幸せを嫌う器の小さいお兄ちゃんなんていちゃいけないの。そんなお兄ちゃんを見せられるくらいなら私がずっとお兄ちゃんを管理するんだからっ! いつまでも、私のかっこいいお兄ちゃん」
病んでいる発言だ。かわいい女の子がいっぱい出てくるゲームには一人はいる、俗に言うヤンデレというタイプなのだろう。萌える前に恐怖でしかない。だってハルコさん手に包丁握っているし。
「で、で、でも。俺にはやることがあるからさ」
「ご両親が必死で捻出した高い学費を消費しつつも、うんこしか生産できないお兄ちゃんにやることなんかないでしょ?」
「いや、その、イモリにエサあげないと」
ハルコは呆気にとられていた。その隙に俺は部屋のドアまで死に物狂いでダッシュした。
「かっこいいお兄ちゃんだなんてお前の幻想だ。俺は俺でしかない。これが俺なんだ!」
俺は全裸のまま外へ飛び出した。普通に街中である。電車の走る音が聞こえる。線路が見えた。あの萌え系アニメのキャラクターをラッピングしている車両は叡山電鉄である。現在地はよくわからないが沿っていけば自宅周辺まで辿り着けそうだ。
俺はとにかく走った。ハルコは追ってこない。全裸だったが不思議と人の目は怖くなかった。むしろ自分のありのままの姿が自然に受け入れられているようで気持ちよかった。魔王でも勇者でもない、俺は俺だ。俺として生きていくんだ。
警官が警棒を一振りして俺を静止させた。
「下鴨警察署ですけど、お兄さんちょっといいかな?」
目の前が白い光に包まれたような気がした。俺は(社会的に)死んだ。
○
後日談である。俺は警察署で注意を受けて釈放された。ハルコが迎えに来てくれたがそこでは何も言わなかった。俺は殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしていたが特に何も起こらず、そのまま本当の自宅に帰れた。イモリは元気だった。
それから俺は少しずつ大学に通えるようになった。全裸で捕まったことが高飛車な女子たちを遠ざけていたが男子たちからは妙に英雄扱いされ知り合いが増えた。勉強しか頭になかった俺に別の価値観が生まれ、それまで付き合うことのなかったタイプの友人たちとも付き合うようになった。色々なサークルにも顔を出し、吉田寮で飼っている鶏やヤギと戯れたり、西部講堂の屋根の上にのぼってビールを飲みながら大文字焼きを眺めたりとなかなかできない経験もあった。一番じゃなくても世界最強じゃなくても楽しいことはいくらでも身近にあったのだ。
人づてだが、ハルコは俺に幻滅してくれたのか新しく高身長意識高い系イケメンの彼氏ができたらしい。それを聞いてまたハルコと連絡を取り合うようになった。あのバイトはやめたらしい。
○
ハルコの彼氏が俺を訪ねてきた。よくある恋愛相談といった内容だった。接し方がわからなくなってきたと言うので俺は過去のハルコとの思い出話をしてこんな風にしたらハルコが喜ぶんじゃないかと当たり障りのないアドバイスをした。しかし彼は重い表情をしたままだった。
「やはり、僕とあなたは責任を負わねばならない」
彼はどこからかすごく見覚えのある長剣、あの世界消却の鍵を取り出した。まさか、君も追い詰められていたのか。
そして彼は剣を一振り。
次に転生されたら、ラスボスでも主人公でもないモブとして静かに暮らしたいと俺は切に願った。
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