主人公(?)の名前の由来を知った時には、ヘェ〜と思いました。そんな暦が有るんですね。色の表現から推察するに、この題材の普及初期を想定しておられるようですが、あの時代ならば、こういう存在が宿っていたような気がします。逆説的ですが...。
前半部分から場面転換、そして最後の流れと、まるでジェットコースターのように目まぐるしく展開する不思議なお話でした。身近なモノを題材に、それもこれだけの字数で、ここまで壮大な物語を展開させたのは、想像力の豊かさのゆえんでしょうか。
ちょっと切ないような、それでいて幸福な話だった。うん、これ以上ないハッピーエンドのはずだ。
でも、最初と最後の切なさでは質が違います。そこがまた好きで、切ないです。そして、物語の進み方が、「次はどうだ!」と気にさせられる感じなのも好きです。