応援コメント

第174話 共同研究」への応援コメント


  • 編集済

    ぶっ飛んでますねぇ、魔術師。正しく価値を認識して評価した上で、なおそれをドブに捨てる所業。まぁ確かに、そのモノが重ねてきた経歴が消え失せることを何より明確に認識させることはできますけれど。別に古い木切でもよかったんじゃぁ・・・。骨董ファンとしてはエカイユに心から同情します。

    一言で言ってしまえば、現行魔術は動的要素を認識できないのでは。化学反応が進行中のビーカーとか、炎のついた蝋燭とか、転移させるとどうなるんでしょうね?

    ところで、魔術を通過するときに「落とされた」ものは、一体どこへ行くんでしょう? きっと、フェイリュアの現在の状態を理解する上で、それがポイントなんじゃないかと思っているんですが。

    作者からの返信

    下読みしてくれた作家さんは「セルタスあたりは転移術の非人道的な実験を繰り返すことによって魂の定義を特定させそう」と言っていて、何それこわっ……ってなりました。この世界の魔術師には学者に通じる「ほんの少し手を伸ばせばわかることなのにどうしてやっちゃいけないの?」みたいな無邪気な残酷さがあるようです。

    動的要素を認識しない、のはまさにその通りです。魂にしろ、なんにしろ、変化していくものは未来の姿や可能性もその本質に含まれるのではないかと個人的には思います。ですから現状の魔術では化学反応は進まず、蝋燭を転移させると、蝋燭の長さは変わらないまま出てきてしまうでしょう。この世界の魔術は、きっと未来予知の域まではいってないんですね。

    フェイリュアがどうなったかについては、まだエピソードがいくつか挟まる予定です。彼女はわりと自我がはっきりした女性なので、もしも自分の性質が変わったり、取りこぼしたりするようだったら、断固として転移を拒否していたと思いますよ。


  • むむむ……。物体にもある種の魂のようなものがあるのか。

    作者からの返信

    魔術が認識しない要素すべてが引っ掛かってる感じです。生命とは言えないかもしれないかもしれないけれど、職人が「魂をこめて作った」と言うときの魂がそれに当たります。