魔法だの妹だのハーレムだの不倫だの殺人だのといったものは出てこないし、とても短い小説なのですが、とても気になる小説です。
引っ張る力をもった小説だなと唸りました。オチや派手な展開が目立つネット小説が多い中、逆にこういう小説を読めたのを嬉しく思います。 いや、むしろ“こういう小説”だと思って読んでなかったため、もう…続きを読む
最後の空白にすら何か意味があるのではないかと裏読みしたくなるような作品です。後書きだけではまだ足りない。小説は他者に読まれることによって初めて完成する。だから、彼らは読者を必要としたのではないか。…続きを読む
作中でも言及されているとおり、小説本文が本体であり、あとがきは余計なもの、むしろあってはならないと考える作家もいます。読者は作家のことなんか興味ない自分なんかを知ったら小説を読者が楽しめなくな…続きを読む
文学を勉強している身からすると「あとがき」は、あくまでその作品を考える資料という印象が強いです。なのでそこに重きを置くSの人物像は読んでいて面白いものでした。「後書き」に執着するSに対し、読み進…続きを読む
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