歳を重ねて気付く事(スーパーのレジで)

スーパーで買い物をしました。食料品をカゴに入れ、レジに並びます。


夕方、勤め帰りの人でごった返していました。


やっと順番が来て、レジ台にカゴを置くと、私の後ろに並ぶ高校生がジュース一本の買い物です。彼女の友人がレジ前で待っています。

私のかごには、結構な量の食品が入っています。

思わず「先にどうぞ」と、声を掛けると、彼は虚をつかれた様でビックリしていましたが、「ありがとうございます」と、おずおずと、先に進み出ました。


レジの店員さんからも「ありがとうございます」の言葉をもらいました。


「いや~、それほどでも」

クレヨンしんちゃんの気分です。


スーパーの二階で、日用品を2・3買ってレシートを受け取ろうとすると、店員さんがレシートを暫くながめ、「すいません。もう一度やり直します」と言って、レジを打ち直しはじめました。


後ろに並んだ若い女性が、いかにもガッカリした風で、私にもそれが感じ取れました。


思わず「お待たせしてごめんなさいね」と彼女に声を掛けると「いえ…」とニッコリされ、その場の雰囲気は良くなりました。


本来なら店員さんが言うべきところで、私としては釈然としませんでしたが…。


レシートを打ち直している店員さんには、余裕が無さそうでした。こんな時、気が付く年配者が言えば良い事だと、自分に言い聞かせました。


歳を重ねると、若い人には無い、“気付き”があります。


…とは言うものの、

夫や娘からすれば、私は“図々しいオバサン”の印象が勝っている様です。


その図々しさは、自分では全く気が付かなくて… 。

都合の良い人間に出来上がってきました。

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