運の良さ・性格の良さ(夫と私の違い)
夫宛に、私の知らない名前の方から、暑中見舞はがきが届きます。
聞きますと、夫が中学生の時の同級生でした。遠方に引っ越されてから45年、付き合いは、全く無かったのですが、60歳を過ぎてから、ひょっこり「元気だったか」と、便りが届きました。
年を重ね、生活にゆとりが出来ると、懐かしく昔を思い出すものなんですね。
時を同じくして、かつて一緒に仕事をした気の合う同僚からも電話があります。
「三人でゴルフに行こう!」とのお誘いです。
それぞれ、東京、福岡、神戸と住まいはバラバラ。真ん中の神戸でゴルフをする事が決まり、皆、時間に余裕がありますから安い日を選んで予約します。
夫はうきうき、嬉しそうです。
若い頃から友人や仕事仲間を大切に出来る人だったのでしょう。
これは彼の持って生まれた『性格の良さ』です。
また上司にも恵まれたと夫は言います。
上司は自分で選ぶ事は出来ません。
これは彼の持って生まれた『運の良さ』です。
私はと言えば
高校時代、とても気の合う二人の友人が出来ました。
箸が転んでも可笑しい年頃とは上手く言ったもので毎日三人でよく笑っていました。
しかし、学年が変わり、私は進学組、二人は就職組でクラスは二つに別れてしまいました。とてもガッカリし、それ以来会うことも無くなります。
短大時代図書館司書の資格を取得。
しかし就職は厳しいと分かり、父を早くに亡くしていますので、母を安心させるため家から電車で30分のところの企業にすぐ決めました。
ところが、その直後図書館学の先生から「製薬会社の図書室に勤めないか」と声を掛けて頂きました。
しかし学校の決まりで、先に決まった就職先は、もう取り消す事が出来ません。
この時ほど、悔しく残念な事はありませんでした!
結局7年勤めましたが、私の勤め先での上司とは、相性が悪く、早く辞めたいばかりに、お見合いし結婚を急ぎました。
私の性格も悪いのか、今では短大時代の友人一人と、年に一度会うか会わないか?位のものですが、何の不満もありません。
私の『性格』も『運』も、夫とは比べようもない位の悪さです。
夫と私の『持って生まれた運』について、つらつら考えます。
わたしは前世で、なにかしら悪事をはたらき、現世で償っているのかしら?と思えるほどで、気落ちします。
半世紀以上生きていますと、努力以外のところで働く力に左右されると感じます。
子供達も、人生後半で自分の『運』について、思う機会があるでしょう。
彼らが幸運であります様!
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