第1子の子育てに一生懸命な娘に

娘の3歳になる子供の子育ては、昔の私を思い出します。

第一子の子育ては一生懸命で、余裕が無いものです。


『子は親の鏡』とは、よく言ったもの。

娘達が高校生・大学生頃から、親の子育ての結果が現れて来るようです。


それも親からは見えない、社会生活の他者との接触の中で現れるので、親としてはどうしようもない。


先日、私の前を歩く、七十歳位の女性が、アイスクリームの包み紙を道端に捨て、食べ出しました。

その人の背中に彼女の母親を思います。

同時に、自分の息子も重ねて「あんたは大丈夫?」と心の中で問うてみます。


尾木ママこと、尾木直樹氏が、テレビで発言されています。

「友達と仲良くしなさい。あいさつしなさい。と子供に言う親は殆んどいない(70%~80%)

日本の親はモラル教育をしていない」


おっしゃる通り、私は言った覚えがありません。学校から帰れば「宿題しなさい!塾に遅れる!」命令口調で指示ばかりしていました。

でも考えてみれば、その言葉を言わなければ、多分ずっと友達と遊んでいましたから「友達と仲良くしなさい」とわざわざ言わなくても良い気もします。

これも今とは違って携帯電話もゲームも無かった時代の事です。

「友達と仲良くしなさい」と言わなければいけないのは、当時とは事情が違うからでしょうか。


また、こうもおっしゃいます。

「今“いじめられないか心配”と思う親は多くいますが、“いじめてはいけない”と言える親は存外、少ない。」


実際、娘は自分の3才の子供が「幼稚園でいじめられないか心配」と言います。

やっぱり。

自分の子供が、か弱いもろい存在だと思うのは、子供を守る親として当たり前の気持ちです。私自身も子供が小さい頃、全く同じ気持ちでした。


ところが今、第三者の目で冷静に孫を見る事が出来る私です。孫は気が強く、一度言い出したら曲げない強情さを持っています。


むしろ一つ間違えれば、いじめのリーダーになるかもしれないと心配します。


「リーダー的な子だから友達と旨く遊べる。心配無い。むしろ気に入らないからと除け者にしない様に言う事も大事」と、おだてて誉めて、いじめに回らない様、婉曲に娘に伝えます。


娘は、孫のお稽古事に熱心です。

やっぱり。昔の私と同じだと思っていたら、プールやダンスを習わせています。

体を動かすお稽古は良いと聞きます。

娘は昔、無理矢理、嫌々お稽古に行かされたのを覚えていたのでしょう。孫が「やりたい」と言った事だけさせてる、と言います。


生まれながらに持つ能力以上の学力を望まないよう…と、わけ知り顔で娘に注告しようと思ったら、その必要は無さそうです。


そもそも優秀な頭脳の血筋では無い、蛙の子はカエル!!

と、娘達を育てた私の失敗の経験を言うつもりでいたのに……。


3バカトリオの子供達は、かつて勉強の為に頭脳を使う事は嫌いでしたが、自分の子供を育てる為には、真剣に考えを巡らせ試行錯誤しています。


中途半端に学業成績が良くて大企業に勤めたものの、子育てでは子供達に辛い思いをさせてしまった私より、余程立派だと我が子ながら感心しています。


孫は幼稚園に通い始め、早速ママ友同士のいざこざで、娘が頭を抱えます。


辛いときは、実家に足を運んで胸に溜まった気持ちを吐き出しリラックスすれば良い。

いつでもそばで、励ますことが出来る好好爺、ならぬ好好婆になれたらと望んでいます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る