心の疲労回復は笑いとフランクルと食事で

昔、小学校では、知能指数を計りました。

私はその数値が随分低かったらしく、バカな子供にさせない。と思ったのか母は私を厳しく育てました。


私は幼い頃から、母を喜ばせる為に、ひたすら「よい子」になろうとむなしい努力をして来ました。


高校生になってからは、自分ではない自分を生きているようで、辛さを抱え続けてきました。

母とも確執が生じ、気まずくなります。

27歳の結婚で、母とは距離を置くようになり、少しは楽になりました。


それでも、時に不機嫌でイライラする私です。


そんな時に本屋さんで、フランクルの考え方を解説した本で『むなしさの心理学』の題名が目にとまります。私の心を解説してくれそうだと、迷わず手にしました。


1997年に出版され、2011年には23刷されています。

今では、アドラーの『性格は変えられる』『嫌われる勇気を持て』等の幸福論が多くの人に支持されていますが、私にはフランクルの考えの方が、自然に受け入れられます。



『むなしさの心理学 』

諸冨祥彦 著 講談社現代新書


「幸福や自己実現を求める姿勢こそが“むなしさ”を生み出す元凶だと考える。私を越えた“向こう”からなすべきことが与えられると考える。」


「あなたの実現すべき意味、あなたのなすべきことは既に与えられている。あなたを必要としている誰か、あなたになされるのを待っている何か、が必ずあって常にすでに、確実に、あなたの足下に届けられている」


「たとえあなたたちが人生に何も期待していなくても、人生の方はまだ、あなたたちに期待しているはずです。あなたたちになされるのを待っている何か、あなたたちを必要としている誰かが必ずいるはずです。」


この言葉に出会ってから鬱々していた頭の中がクリアになります。

悩める人の心の中にあるものが、明確に導き出されると思えてきます。それは共通するものでなく、とっても個人的でデリケートなものなので、一人一人異なるのは間違いありません。


私の場合「前世で思い残して来たものを背負って産まれてきた私の魂は、今の私の人生で実現しようという意志を持っているんだ」

と自分なりに解釈できて安堵しました。腑に落ちました。

そんな理屈は、普段はさっぱり忘れて、平々凡々と生活しますが、気分が沈みそうになると、思い出してはホッとします。


それにもまして、私に一番良かったのは夫が私を笑わせてくれた事です。

馬鹿馬鹿しい笑いも、心が開けっ広げになって軽くなります。

これは、理屈で説明出来ません。


夫も明るい状況を作ろうと、努力し我慢し続けてくれたお陰で、とても落ち着いて生活する様になりました。

また、母とは時間と距離を置いた事で、良い関係を築ける様に。

感謝しています。



食事も心と深い関わりが有ります。

『心の病は食事で治す』

生田哲 著 PHP新書


「食物が脳をつくり動かしている。」「砂糖や精製デンプンは、猛烈なスピードでブドウ糖に分解される。このスピードが、心の病気を発生させる要因となる。」「血糖値をゆっくり上げるスローフードを食べると心が平安で感情が安定する。」「ミネラル(亜鉛、鉄、マグネシウム、…)不足は、脳機能に悪影響を及ぼす。」


2005年出版の当時から、今盛んに言われる

“アマニ油・オメガ脂肪酸・くるみ”も載っています。

脳にも体にも良い『医食同源』


実際、20歳から7年間勤めていた頃、会社で毎年あった献血では、血液の比重が軽いと注意され、鉄分を摂るように言われます。

いつも献血出来ずにいました。

心身共に不健康だったのです。


結婚してからチーズ、ヨーグルトをよく食べるようになりますと、お通じも良くなり、血液検査でも異常は見つかりません。


長い時間を要しましたが、心も体も楽になりました。

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