エピローグ
――。
――。
――俺の新たなスタートの場所となった、とある屋上から移動する時。
"物語"の始まる、その時。
「…ったく…これからどうすりゃいいんだ? 頼むのか? 買うのか? いや喫茶店とか入ったら羽根が…って羽根あるからダメじゃねーかうわぁどうするよいきなり前途多難」
「……?…あぁ、羽根ですか。……たしかに…アナタのように私のことが見える方がいたらややこしいことになりますね…」
「全くよー、なんでショートケーキなんだよ…?」
「え?なんでって…なぜか私、"甘いものはショートケーキ"と覚えておりましたので」
「お前…甘党か」
「勿論です。甘さは世界を救うのです――って、あ、そうだ」
「ん?なんだ?」
たしか、その時だった。
珍しく、あいつが予想外なことを言ったのは。
「この世界も、ショートケーキのように甘さが広がっているですか?」
"物語"の始まり。
「…この世界が初めてな君に、かっこつけまくった最高のキメゼリフを教えよう」
天使のこの質問に対しての俺の返答で、"始まり"は動き出す。
「……はい?」
俺達の"物語"のスタートライン。俺は、こう言った。
「僕等が思っている程、
そんなに世界は、甘くない」
完。
そんなに世界は甘くない。 嗚呼原 旅歌 @ryouta_aahara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。そんなに世界は甘くない。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます