第11話 入室要領

 3ヶ月もエタッてセンセンシャル!


 はいふりのキャラみんなかわいいンゴオオオオオオオオオオオ!!!

 

 ぞな子の声もっと聴きたいンゴ


 好きなキャラはココちゃんです。

 

 入室要領とは班長達がいる事務室での作法のことです。

 

 予備自補ではタイプごとに自分が出頭する中隊が変わることがあり(変わらない場合もある)その場合、前回とは別の隊舎になることもあり、隊舎ごとに統制(設備の使い方とか)も微妙に違う。

 

 例えば事務室の入り方については3回ノックの場合もあれば2回ノックの場合もある。


 自候生の時、3回ノックなのに2回ノックで入ってしまって「やり直せ!ここは便所じゃねえぞ!」というお言葉を賜ったことがあるので3回なんだなとずっと思っていたが、予備自補の訓練では中隊によっては2回ノックのところもあるのを知らずに怒られたことがあるゾ。


 以下にトイレ清掃中にトイレットペーパーを受領しに行ったときのことを書き起こす。(トイレットペーパーの受領なんて滅多にないゾ)

 

  ノックして

 「1区隊3班○○予備自補、入ります!」


 「入れ!」


 このとき失礼しますとかは言わずに黙って入る。


 入ったら音がしないようにドアを閉める。


 このとき音を立てて閉めると


 「音立てんじゃねえよ!作業している要員がいるだろうが!テメエだけじゃねえんだよ!やり直せ!」という区隊付の怒号が飛んでくる。


 すみません!と言いながら部屋を出て最初からやり直し、今度は音を立てずにドアを閉め、背を向けている状態なのでその場で回れ右をして、事務室の中にいる最も階級が高い要員に正対する。


 どっかに行っている要員もいるので最上級者はその時その時で変わるが、最上級者は敬礼する為に立ってくれるので誰が最上級者かはすぐわかる。


 用件を伝える前に敬礼するのだが「ドアの前に立つな!邪魔だ!」という区隊付の怒鳴り声が斜め左から飛んできたので2歩横にずれて最上級者に敬礼をする。


 「3班○○予備自補は区隊付に用件があり参りました」


 「よし」


 再び敬礼した後、区隊付の前に進んでまた敬礼して


 「トイレットペーパーを受領しに参りました」


(今思えば最上級者に直接用件を伝えれば良かったんじゃないかと思うけどちょっとのミスで罵声が飛んでくるのでテンプレ通りにやらなければならないと無意識に考えていたのではないかと思う)


 

 「いくつだ」


 「3つほどお願いします」


 「よし」


 事務室の外でトイレットペーパーを受け取ったらそのままトイレに戻り掃除を続行する。


 本来なら要件が終わったら敬礼して「用件終わり帰ります」と言った後、再度敬礼して回れ右して退出するんだけどね。


 当然と言えば当然だが、予備自補の入室要領も自候生のそれと比べてかなりユルかった気がするゾ


 予備自補の入室要領も厳しかったけど自候生のそれは比べ物にならないぐらいメチャクチャ厳しかった記憶があるんだよなぁ…


 自候生のときに居室の鍵かなんかの受領だか返納だかで誰かがムチャクチャ怒られていた記憶があるゾ


 事務室で怒られると逃げ場がないぞな!


 大体が団体で行動しながらの訓練なので1人だけをずっと叱っていると他の隊員達の訓練も止まってしまうのでその場限りの叱責になるけど、事務室の場合は用件がある者だけが来ているので多少長く叱っていても他の隊員達とは直接は関係がない。


 そつなく入室要領ができれば特に怒られはしないが欠礼したり言い方を間違えると自候生の場合は


 「なんで言われたことができねーんだよ!教えたよなぁ!ナメてんのかテメエ!」などという言葉があちこちから飛んでくる。


 自分の班の班長だけでなく他の班の班長からの怒号も飛んでくるので、廊下まで当たり前に聞こえてくる。


 すみません申し訳ありませんでしたと言い続ける。


 言い方を忘れた場合は当然教えてくれる人もいないし複数人で入室したとしても班長の目の前なので教えることも難しい。


 ヤクザの詰所みたいな場所でヤクザみたいな台詞が飛び交う事務室は印象深い所でした。


 

 


 


 



 

 


 


 


 




 

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陸上自衛隊体験記 @u3n

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