インコが喋るのは何となく知ってましたが、それ以外の生態は詳しく知りませんでした。 作者の方の近すぎず、遠すぎない観察者の目に、ほっこりさせられ、インコに興味を持つことができます。 インコ入門として、ぜひご一読ください。
特に波乱のない、ピッポ君との日常を描いたお話(実話?)なのですが、インコのしぐさの描写が非常に精密で、それがこのお話の魅力を引き立てています。文体は古典的なスタイルですが、でもそれがとても良い。どちらかというと硬い文体で精密に描かれたピッポ君との日常はとても楽しそうで、地の文章を気にすることなくすっと物語の中に入り込めます。まだ30歳くらいのピッポ君がこれから何をやらかしてくれるのか、今から楽しみです。