第1-7話 スキ仝スキ
私たちはスキあっている。
でも私はスキよりもキライが上回っている。スキよりもキライの方がすんなりと出てくる。スキなんて感情を出すのは自分の心臓を差し出すようなものだ。スキを否定されたらどうすればいい?スキを守る心臓の盾なんて存在しない。スキを失ったらその後には何も残らないのだから……。
だからこそスキを見せないスキを隠していけばいい。キライを武器にしていける。キライがを武器にしてそれが壊れてしまったところで誰も損はしない。スキよりもキライは続々と湧いて出てくるのだから壊しても壊しても壊してもまだあまり余るほどに。
しかしいつからだろうそこから何も得られなくなってしまったのは…。いや得られていたのは最初からなかった。あったとしても自分自身の虚空な自己満足という永遠に満たされることのないプライドだけ。そこから一時的な快楽を感じようとするだけで、そんな負の歯車が永遠に回り続けるそれだけなのだ。
だからこそ恐れてはいけないのだ。スキでるあることを。スキを表現することを。スキはスキを生むことが出来る。
だからこそ捨てなければいけないキライという武器を。
そうすれば私たちはスキあうことが出来るはずなのだから。
私たちはスキあっている。 夜風 @sorakakeruhosi
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