憎悪
とても憎い。
あいつが憎い。
僕を傷付けた、
あいつが憎い。
この痛み。
あいつに教えてやりたい。
そして、今日、
あいつをぶちのめしてやった。
夢の中でだけど。
やり返した事で、
少しでも僕の気が晴れたのか。
否。
僕があいつになってしまったようだった。
ものすごく不快であった。
あんなに憎かった、
あいつになるなんて。
夢の中とは言え、
もうあんな事は二度と御免だ。
確かに憎い。
あいつが憎い。
僕を嘲笑った、
あいつが憎い。
この思い。
みんなに教えてあげたい。
例え、憎くとも、
誰かを傷付けてしまったら、
自分が苦しむ事を。
こんな思い、
大切な誰かにはしてもらいたくはない。
応。
素晴らしきこの世界の中を、
憎しみや苦しみで満たさない為にも。
憎しみは憎しみしか生み出さない。
その虚しさを。
厳しい現実の中でも、
一度きりしかないこの瞬間を諦めたくはない。
だから、言わずにいられない。
憎しみに染まってしまった、
僕のようになってもらいたくはない。
と。
Hatred is Futile...
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