一瞬で読み終わってしまうほんの短い物語。そこに、深く味わいのある世界が見事に抽出され、描かれています。読み手は、物語のなかの時間を共有できるかのような錯覚をおぼえます。「結局分かり合えないまま、またどこかへといってしまった」という書き出しには、引き込まれました。
銃も魔法もないけれど、この世界だって、なんだ面白いじゃないか――と、ちょっぴり思わせてくれる佳品。 第三話がとても好きです。 ああ、この第四話は素敵だ。とても素敵だ。(現時点最新話)