淫乱妻美智子、狂気に馬乗り。

ゲロ・チューブ・肛門

第1話 強姦殺人放火脱糞射精拉致監禁拷問爆破四肢切断売春詐欺人身売買(僕が空ならずっと夜)

遠く、首をもたげた熱気球が、今まさに飛びたたんとしていた。


僕がまだ中学2年生だった時の話、その日はワル仲間のアツシとヨシオの3人で山にエロ本を探しに来ていた。


「本当にこんなところにエロ本があるのかい?」ヨシオは腰を曲げながら酷く怯えた様子で言う。無理もない、辺りは鬱蒼としていて、たまに茂みが音を立てては揺れて、それはそれはとても不気味だったのだ。


全くこれだから臆病者は連れてきたくなかったぜと言うアツシでさえ、本当のところは怖くて仕方が無かっただろう。僕の陰茎は19cmある。


何で山奥なんかにエロ本があるのか、誰から聞いた話なのか、僕は聞かなかった。そもそもエロ本なんてものはどうでも良いのだ。小学生の時のように、3人で山や川に遊びに行く、それだけで胸が踊ってしまったなんてことを言ってしまったら、彼らは僕をガキっぽいと笑うだろうか。


気付けばみんな大人になってしまった。泥遊びが好きだったテツヤは、髪型ばかりを気にするようになって最近は会わなくなったし、スポーツ少年だったトシちゃんも今や眼鏡の似合う秀才。中学2年生、心も体も、僕等は瞬く間に成長して行く年頃だ。そのはずなのに、いつまでも子供のままなのは僕だけなのだろうかと、時折不安になるよ。僕の陰茎は今や22cmある。


「僕の陰茎は19cmある」


アツシとヨシオは振り返ってくれなかった。


遠く、熱気球が飛び上がる。

あの声は

歓声か、悲鳴か

それとも木々のざわめきだろうか


遠く、離れた僕等には

不安と期待の区別も付かない。


1924年7月11日


僕は中学2年生だった。

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