第55話 ゲームマーケットに冒険者参戦!?LARP戦闘体験!!

 ゲームマーケット。

 アークライト社が企画するアナログゲームの祭典といえる大きなイベントだ。ボードゲームやTRPGゲーム等が集まり、様々な企業ブースも存在する。


 そんな中──


 ゆるLARPコンバットを行う『ヴァルホル』の代表である槍さんから、ゆーと星屑に声がかかったのである。


「ゲームマーケット2017春に、LARPの演技戦闘体験ができる場所を作ってもらえたんですよ!」


「な、なんだってー!?」(AA略)


 これはとっても素敵なお話!!


 しかし、大勢の人たちが集うゲームマーケット。参加したい人たちの人数も半端ではないだろう。そこで、スタッフを集めていたのだという。


「こりゃー、他でもない槍さんからの、ヴァルホルからのお願いとあっては、黙っておられませんな星屑氏!!」


「おうよ。さーて、装備はどれにしようかな♪」(うきうき)


 というわけで、我々もゲームマーケットに出展側として初体験することになったのだ! なにより、ゲームマーケットに「LARP」というジャンルがアナログゲームとして露出してもOKということ……これほどありがたい話があろうか。いやない。(反語)


 さて、迎えた当日。ワサワサと準備して、いざ、会場へ──


 へ──


 ──へ?


 槍さんが「良く来てくれました!」と案内してくれたスタッフ部屋が……


「おおおおおすすすすすごい!!!」


「しゃ、シャワーがある!! 更衣室もしっかりあるし待機する部屋として既に広い…広いよおお…!!!」


 さすがアークライト。企業の力ってしゅごいって思った瞬間だった。海より深〜く感謝。ゲストを大切にする気持ちがビンビン伝わって来る。同時にこれは、期待されているという証でもある。


 我々は大勢のLARP初体験者を見事、楽しく安全に捌ききれるだろうか?


「よーし。やるぞー!! この『LARP戦闘体験』、絶対成功させてみせるぜ!!」

「おー!!」


 全員が一丸となって取り組む、『LARP戦闘体験』。いくつかの団体のスタッフが重なっていたが、既に垣根など(元から)取り払われていた。LARPを楽しんでもらうために、嬉しいって顔を見るために、私たちはここまでやって来たんだ!!


 そして、ワクワクしながら着替えつつ、いよいよ会場ブースへ。ブースは大きな範囲で区切られており、だいたい1対1で3組くらいは戦えるかな? という雰囲気。まずはスタッフで軽く戦い、広さの調整を行う。


 著者はというと、基本的に戦闘は門外漢だ。となれば、受付雑務を担当である。しかし受付雑務といえど侮ってはいけない! 列整理もそうだが、そういった裏方業務がどれだけのイベントブースを救って来たのか想像に難く無(以下延々と薀蓄)


 というわけで、受付のシステムを構築していく。基本的には、メモで簡単な整理券を発行し、体験者たちには同意書内容を読んでもらいつつ、名前を記すだけ簡単に行える機構を用いて、大勢の体験者にもスムーズに処理を行う形となった。これはヴァルホルの共同代表である、槍さん・KANさんのアイディアである。


 いよいよスタート時間となり、続々と来る体験希望者たち。


 続々と…続々……?


「ちょ、多くない!? ねえ多くない!? いや嬉しいけど、めっさ嬉しいけど多いよこれ!?」


「うわああああ列整理があああああ」


「た、耐えて! これだけスタッフ集めておいて、ほんとよかったよー!!」


「いや、もしかするとギリギリなんでないかな、これ……」


 てっきり、50人くらい来てくれたら嬉しいなーと思っていた我々。しかし予想に反して続々と人は増え、増えまくり、メモ帳はとっくに紙切れを起こし、新しいメモ帳を補充して──


 ──100人。


 確かに衣装は無料レンタルできるとはいえ。剣で戦うチャンバラ的なゆるLARPコンバットに、なんと──100人。


 100人の人たちが、集ってくれたのだ!


 さらに、2時間待ちという快挙まで成し遂げてしまった!!


 体験した皆さん、興奮した顔で、嬉しい笑顔で去っていく。その素敵さといったら、どう言葉で表現すればいいのか分からない。この瞬間、LARPに触れて楽しいと感じてくれた人が増えたのである。それは、間違いない事実……!!


 こういった、ヴァルホルが企画するゆるLARPコンバットの体験は、様々な人たちがLARPというものの美味しい一欠片をまずは味わいたい、という良き玄関口になれることだろう。願わくば、今後も安全に。


 帰り道はへとへとだったけれども、スタッフの皆も笑顔だった。そう、初めてのLARPを体験してもらった帰り道は、いつだってみんな笑顔だ。きっと、初体験した人たちの「楽しかったです!」という言葉と顔が、こんなに力をくれるに違いない。


 このイベントの様子は、こちらの電ファミニコゲーマーさんが写真と共にリポートを綴っている。是非、ご一読頂きたい。


 テーブルを飛び出して鎧と剣で“チャンバラ”…これってゲームなの? 急速に盛り上がるアナログゲームの現在に迫る【ゲームマーケット2017春・レポート】

 http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/gamemarket_17haru


 ゆるLARPコンバット ヴァルホル

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