第51話 インサイドに掲載! 生贄たちの挑戦リポート
オバケンとのコラボ企画で生まれた、阿佐ヶ谷「DARK GAME」開催「生贄たちの挑戦」の再演が2017年3月11・19日に決まる頃──大きな動きが起こっていた。
それが、インサイドのライター傭兵ペンギン氏が綴る、プレイリポートである!!
始まりは去年の年末、「生贄たちの挑戦」にインサイド記者として、飛び入りで参加して頂けたことだった。その際にぜひリポートを……となり、多忙な中、傭兵ペンギン氏は渾身の一筆を仕上げて頂けたのである。
※注意! 今後も再演の可能性あるため、ネタバレを避けたい方はご注意を。
【レポート】クトゥルフTRPGを現実世界で再現したLARP「生贄たちの挑戦」でSAN値減少 ― 空間、物、奇声、怪物、結末、その全てがリアルだった
https://www.inside-games.jp/article/2017/02/06/105164.html
この反響は瞬く間にネットを席巻し、ツイッター記事では現在も、3312リツイート(2017.4.19現在)を叩き出している。
それほどの反響がなぜあったのか? やはり、日本では未だこの形での贅沢かつ面白いアナログゲームは存在していなかったこと、それを求めている需要があること、ホラーという特殊ジャンルであれど、性別年齢の差なく楽しめていけることが大きな要因ではないかと思う。体験型の究極を求めた形が、LARPゲームに他ならないからだ。
そして何より、TRPGゲーマーでもある傭兵ペンギン氏のプレイングが非常に活き活きとしていて、見る人に臨場感と楽しさを実感してもらえたことも大きいだろう。傭兵ペンギン氏には心から深く深く、感謝を捧げたい。
さて、これらを踏まえて行なった再演企画は、チケット販売スタートしてから、全48枚のうち8分で45枚売れてしまい、20分で完売御礼となってしまった。いかに期待度が上がっているのかがよく分かる。
当日は皆の強い期待に応えられるか、相変わらず著者はドキドキしていたのだが、蓋を開けてみれば公演全てが違う物語を綴りつつ、それぞれの参加者たちに素晴らしい体験を残していた。
特に、一番最後の公演たるや、凄かったのだ。話を聞くと全員ほとんど繋がりのない他人同士8名で、別々のテーブルに座っていることが普通だったのに、ゲームが進行するにつれ徐々に連帯感が高まっていき、最後にはゲーム終了後1時間、終電が近づいても語り合いが終わらない上、なんと繋がりの違う者同士でイベントに誘いあう(脱出ゲーム系の方はTRPGセッションに、TRPG系の方は脱出ゲームイベントに誘っていたのだ!)という、素晴らしい出来事が生まれていた。
考えられるだろうか?
この人たちが、つい2時間前は「知らない者たち同士」だったなんて──!!
「本当に新しい体験だった、またやりたい!」
「埼玉じゃなくて、都内でもやってくださいよ、毎月!」
「ホラーもファンタジーもやってみたーい!」
「地方にも出来てきてるんですか!? うわー、横浜にも出来てほしいよー!!」
口々に皆、そんなことを話すのだ。これ以上嬉しいことは無いだろう。LARPを日本に広めたいと思って早4年、これがあるから、LARPイベントはやめられないのだ!!
「生贄たちの挑戦」はまた会場を阿佐ヶ谷から別の場所に変え、再演を続けていくつもりだ。この感動がある限り、出来るだけ多くの方に体験して頂きたい。体感型ゲームの最先端たるオバケンの助力もまた、大きな力となるだろう。
このとんでもなくオーダーメイドで、贅沢で、映画の登場人物になれるような、冒険活劇。ホラーでも体感できる、怖さだけではないストーリーテリングの世界こそが、今の日本に必要なモノ、そのものなのかもしれない。
このワクワクと、楽しさを分けていきたい。星屑代表と著者は、いつもそんな気持ちで続けている。今後もどんなイベントが待ち構えているのやら、それは誰にもわからないが──
「やってやるさ。LARPゲームは、みんなを楽しくするんだから!」
星屑代表が、宵闇に輝く星のような笑顔を残す。その輝きはきっと、日本の先の先を照らしていく。私は、そう思うのだ。
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