第49話 千葉県君津で中世ファンタジー村のゲート解放!!

 2月のまだ寒い、というか極寒の地で───

 中世ファンタジー村のゲートが開かれた!!


 野外LARPゲームの検証も兼ねて、お馴染み千葉県君津の「フォレストパーティー峰山」にて、コストマリーさん主催としてファンタジー村が開催されることになった。今回は前回と違い、火も自由に使え、より自然と楽しく触れ合うことが出来る濃厚企画。しかも、子豚の丸焼きが再来と来たら、行くしかあるまい!!


 この日は、参加者さんのお一人やまでぃさんが愛犬を連れてきたため、犬スキーな著者含む全員が戯れ癒されることに……しかも、やまでぃさんはコスプレイヤー方面ということでLARPにも耐えうる&美麗な衣装で参戦してくれたのだが、この可愛らしいワンコの「かぼす」ちゃんにもきっちり毛皮革マントが着せられ、


「んはあぁぁぁぁかわゆいいぃぃぃぃ!!!」


 と、すっかり骨抜きにされたのは言うまでもない(特に著者)。


 ファンタジー村は基本的に、プログラムが作成されているわけではない。何かをしたい者が何かをしたいのなら、何かをするために色々率先して動く。これこそがファンタジー村の自由な楽しさなのである。


 皆はさっそくLARP武器で戦い始めたが、運動がめっきり苦手な著者は撮影に勤しみつつ、冷えてきたなと感じたら本部の暖められたコテージに逃げ込み、ホッカホカのヌクヌクにされつつ、参加者のZAPさん&PKEさん謹製のカフェドリンクやクッキーを貪っていた。ちなみに、このコンビはカード形式によって交換し合い成立させる形のプチLARP(またはコミュニケーション系)ゲームを行ってくれた。クリアすると、PKEさんお手製のとんでもなく豪華なうううんまいザッハトルテをGETできる!


 のだが……


「ん、私はこのカードだなあ」

「あれ!? ゆーさんイチ抜け!?」

「ファッ!?」


 まだルールがさっぱりわかってないうちに、偶然にもカード成立→即クリアという、頂いたザッハトルテにちょっと申し訳ない気分。とはいえ、食べてみると「んあああ幸せだあああ」と叫びだすほどで、PKEさんの魔手たるや恐るべし……!


 そして今度は、レイムーンLARP古参メンバーのお二人、五味さん主催(スタッフはカトゥーさん)のプチLARPが開かれることに! もしかしたら再演されるかもしれないので詳細は伏せておくが、プチながらにしてなかなか凝った趣向、これは気楽にやるのには、とても楽しい内容だなあと思ったのだった。(今後も別シーンでぜひ再演してほしいとコッソリ思う著者である)


 そして、昼食と夕食はガッツリとコストマリーさんの美味しいハーブの効いたウサギのスープ、肉料理を堪能する。特に夜は寒かったとはいえ、焚火で照らされる明かりのみで戦う演技戦闘は雰囲気バッチリ。戦わない組は焚火で暖まりながら、うっかり怪しい儀式を行ったり&写真撮影会になってみたりと、思い思いに楽しんだのは言うまでもない。


 出された子豚の丸焼きはひと齧りするたびに、ジューシィな肉汁が口の中いっぱいに広がり、これを濃厚で芳醇な蜂蜜酒でシメる……ああ、人生はこんなに幸せなもので満ち溢れていたのかと、生きている今に感謝を捧げる事必至だ。それほどにウマいひと時なのだ。


 酒でホカホカと温まりつつ、しかし2月の山の寒さは堪えるということで、体力が削られぬうちに就寝。たくさん栄養を取り、しっかりと寝た翌朝は、日頃の疲れが

 嘘のように取れる。あんなに寒い中動きまくっていたのに、だ。


「もしかしたら、ファンタジー村は健康に良いのでは……?」


 思わずそんなことを呟いてしまうくらい、腰痛の痛みすら取れていた。


 今回は2月だったこともあり、特に著者は寒いと腰に来るためガッツリ外に出てはいなかったが(なんせちょっぴり雪まで降った!)、ZAP&PKEの臨時カフェが開店したこともあり、屋内でも十分に楽しめるイベントとなった。


 またファンタジー村のゲートが開かれる日まで───その日まで、楽しみに今を生きよう。今や、私たちには、無くてはならぬものになってしまったのだから。


 この君津ファンタジー村については、こちらのトゥギャッターを是非読んで頂きたい。当日の楽しさが写真と共に紹介されている。


 【リアル体験】2017.2.11-12開催リアル中世ファンタジー村

  https://togetter.com/li/1080757

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