第40話 JGCゲスト参加! 来年はLARPが遊べる!?

 JGC───ジャパン・ゲーム・コンベンション。


 TRPGプレイヤーなら、毎年一回全国からTRPGプレイヤーが多数集結するイベントとして、お馴染みだったと思う。私たちもまた、頻繁ではないが、当日参加や物販に訪れていたものだ。

 そんなJGCが、21年の歴史に幕を下ろそうとしていた───


 それより少し前のこと。

 私たちは次のイベントに向けて色々と準備していたのだが、その矢先に、ひとつのメールが届いた。


「ん? 先日来ていただけた、アークイトの松尾さんからだね」

「どれどれ……ん?」

「「ええええええーっ!?」」


 JGCはTRPGフェスティバルに名前を変えること、場所が熱海「大野屋」に変わることも驚いたけれども、それよりもなによりも、


「LARPをやるだって!?」


 なんと、次のTRPGフェスティバルでは、まだ企画段階だけれども、LARPを入れてみたいというお話だった! 告知動画にも入れる予定で、私たちもゲストとしてJGC2016会場に急遽来て頂きたいとのこと!!


「おおおおー。急なお話だけど嬉しいよー!」

「夢だったもんな、俺たち……夢を語るような軽い気持ちで、『JGCでLARPできれば良いなあ』とか語っちゃってたけど。まさかここまで早く現実になるとは!」


 急いで当日の準備だ。着替えるのも、LARP武器を持って行くのも必然と考えた私たちは、スーツケースと武器ケースを抱え、いざ、新横浜駅に向かったのである!!


 21年の最終イベントに、こんなご縁でまた新横浜駅に来ようとは。数年前に赴いたときは当日参加だったし、物販で楽しんで、有理さんを探したけれど見かけず、仕方ないか〜と帰宅した、そんな感じだった。


 それが、今回はゲストでのお招きである。当日参加どころか、宿泊参加の方々のスペースも見て回って良いとのこと。数年前の私が聞いたら、とても信じてもらえないくらいの衝撃だ!!


 そして会場では、頼もしいCLOSSスタッフの猫目秋(※1)さんが待っていた。


 (※1)猫目秋……別名猫のうるめ。最初はレイムーンLARPにゲームジャンボリーさんの記事を書くための取材として参加されたはずなのだが、いつの間にか常連さんどころかCLOSSスタッフとなっていた、謎の何でもできる系男子。この業界にまだ疎いゆーと星屑を強く営業面でサポートしてくれる、非常に頼もしい逸材である。


 猫目さんと共にゲスト証を受け取り、まずは様々な方々に挨拶を。松尾さんにもお会いして、色々とお話をさせて頂く。詳細は割愛するが、今後のLARP企画にCLOSSとして良い形でお手伝いできれば……という旨をお伝えしておいた。


 なんだか、来年の大野屋は楽しそうである。お祭り、カオス、そういった混沌とした楽しさになりそうだ。もちろん色々システム周りが大変な気もするが、そこはアークライトさんに是非、頑張って頂きたいと思う。


 そんなこんなで様々なお話が過ぎ、もちろん有理さんとも巡り会えて、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。そろそろ閉会式となる中、なんと我々も、再度流される告知動画のLARP宣伝部分で、舞台に上がって軽く戦闘劇を繰り広げることに!!


 ここで控え室にお邪魔させて頂いたわけだが(ゲスト控え室なのだから私たちも入って良いはずではあるものの、とても恐れ多くてドキドキしたものだ)、お疲れの方々も多い中、戦闘劇の打ち合わせで武器をお披露目し、作家先生方のテンションが上がる上がる。


 当初、ゾンビと化した有理さんを3人がかりで仕留めるという大立ち回りを繰り広げる予定だったが、


「俺一人でフルボッコにされたくないなー、力造さんも来て欲しい!」

「え、俺も? いいでしょう」(キリッ)


 という有理さんたっての熱いご希望により、巻き添え? 道連れ? という形で、力造先生(※2)もゾンビ役をやって頂く事に!


 (※2)力造……元グループSNEのゲームデザイナーでありライターであり、『武装伝奇RPG 神我狩』の生みの親。スキンヘッドながら柔和で話しやすく、名前の印象も相まってのギャップが素敵な方である。


 さあ、簡単なゾンビメイクパッチを施し、いざ本番!


 ゾンビ二人が客席に襲いかかる中、冒険者3人が颯爽と躍り出て戦闘開始、有理ゾンビに苦戦するも、著者の女エルフの魔法が決まりゾンビたちは倒される、という急遽作り上げたこの演出を、40秒以内に収めるべく頑張った! (実際は少し早めに終わったが、次の企画宣伝に移る前だったのでなんとかなったかな、と思う)


 こうして、怒涛のJGCゲスト参加は、安田均社長(※3)の「来年も、遊ぼう!」への参加者全員の鬨の声によって、盛大に終幕したのだった。


 安田均(※3)……言わずと知れたグループSNEの社長である。小説家であり翻訳家でありゲームライターと多種多様な能力を持ち、数々のTRPGシステムを世に送り出した。昨今はボードゲームにも力を入れており、様々な新しいゲームのアンテナを張り巡らし続けている方でもある。


 帰宅して、これを書いている今でも、まだドキドキしている。


 夢が、現実になる。

 どれだけの夢が現実になっただろう?

 もっともっと、夢を現実にしていきたい。


 ずっと叫んでることは、夢みることは無駄じゃない。

 それを、LARPは教えてくれたと思う。

 来年のTRPGフィスティバルは、大きな夢の花火を打ち上げよう!!


 ※TRPGフェスティバルに向けての重大告知は、こちらの動画をご覧頂きたい。我らがLARP企画の告知も入っている。ちなみに、LARPはゆるLARPというコンバットオンリーのものだけではなく、シナリオストーリーも交えた本格的なLARPゲームも視野に入れておられるとの事。


 JGC2016 重大告知

 https://www.youtube.com/watch?v=fvq9jeXD4OE&feature=youtu.be

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