第35話 ついに見た。4年越しの、夢見た光景!
4年前。
カーミニアLARPにハマり始めた、第2話の当時、ツイッターで「LARP」と検索しても、著者のツイートしか出てこなかった。「LARP lang:ja」で日本語に絞っての検索も可能と知ったものの、それでも著者一人だけ。
かなり寂しかった。
広大な荒野で、人知れず「LARP、LARP」と叫んでいたあの時が、確かにあったのだ。それは間違いなく、存在していた。
しかし───
ハマってからカーミニアLARPが実質のお休みとなり、レイムーンLARPを立ち上げて、合計4年ほど。ずっと毎日叫び続けて、様々なイベントとコラボし、取材して頂き、さらには大手ゲームニュースサイトにも取り上げて頂いて。LARPってどんなものか……それをほんの少しずつでも、知ってもらえてきた気がする。
だって、今、ツイッターを「LARP lang:ja」で検索してみるといい。
著者アカウントだけではなく、多くの人たちが、LARPについて語り合い始めている。それはもちろん、著者との関わりがある方々だけではなく、全く別方面で知った人達まで、日本語で話し始めている。
これを、感激と言わずして何と言うのだろうか?
そして、槍さんのゆるチャンバラや、クトゥルーライブさんに加えて、リアル脱出ゲームという形でありながら、LARPゲーム寄りでの進行を模索する九州は佐賀県の方も出現。せっかくなので、喜びとともにmasu(※1)さんをご紹介させて頂こう。
(※1)masu……大のクトゥルフマニアを自称される、九州LARPer期待のホープ。クトゥルフに関するゲームが得意とのことで、2016年7月17日に謎解きイベント「特別企画展示室の秘密」実施。過去にも同系統のイベントを実施されている。
・クトゥルフ謎解きイベント
主な活動場所 : 佐賀県
活動頻度 : 不定期〜1年に1回
活動形式 : キャラクター作成なし・シナリオ有
使用ルール : 独自形式ルール(2016年7月現在)
戦闘形式 : 戦闘なし
公式サイト : なし
公式ツイッターアカウント : @Cthulhu_mania
masuさんのイベントの特筆すべきは、謎解きといえど設定が薄っぺらくはなく、しっかりと土台を作り出した「シナリオ」であるということだ。また、小道具へのこだわりが段違いで、海外から取り寄せたもの、ご自身で作成されたものなど、細部までの気遣いが感じられ、小道具だけでも強い没入感を得られるだろう。
何より嬉しいのは、実施場所だ。ご本人としては九州という遠い場所で、私たちとプレイできぬことを悔やんでおられたし、私も同意見なのではあるが、しかし!!
これはつまり、LARPゲームの礎がまたひとつ、九州地方に確立されつつあるということではあるまいか?
私たちは、日本全国にLARPゲームが広まっていくことを熱望している。しかし、嗚呼しかし!! 私たちは同時に、資金が潤沢ではないため、遠くを渡り歩いての行脚はまだ不可能なのだ!(というか、それをしようとすると、もう商業レベルの参加費を頂かないと厳しくなってしまうだろう)
だからこそ、地方のひとつひとつに、LARPゲームを主催しようという動きが高まってくるのは何よりも嬉しい。ネット上でならいくらでも著者たちも助けたく、また、ノウハウを伝えたいし、逆に様々な情報を頂き、より豊かなゲームをしたいとすら思う。
そして昨今は、まだ主催スタートされてはおられないため個人名は伏せるけれども、様々な熱意を持って四国や大阪でも主催したいという熱が高まっているように感じられる。本当に、本当に嬉しくてたまらない!!
私たちは4年前に夢見たその輝くような光の始まりを───
この目で、リアルタイムで。
見ているのだ!!
どうか、その光を大切に、もっともっと輝かせてほしい。
そのための努力ならば、私たちはいくらでも作り出せる。
いくらでも、駆け抜ける力が持てる。
そして感謝したい。
───本当に、本当に、ありがとうございます!
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