リアルRPGを日本でやりたい!! LARP奮闘記

第13話 超超!!マイナーゲームサークルの苦難

　さてさて、ゲームを開始できたはいいものの。襲い来るのは、やはり参加メンバーの参加率。今こそメンバーが10名以上を超えているが、スタート当時はスタッフを除くと5名しかいなかった。これは、2人PCが欠けると実質のゲーム不成立が起こってしまう(レイムーンLARPでは、現在もそうだが、基本的にPC2名はゲーム不成立としている)。それに、かなりギリギリの会費で運営しているため、やはりもう少し増やす必要があった。

　そこで、以下のようなPR作戦を繰り広げる!

1)公式サイトに拡散ボタンを作っておく

地味な方法だが、拡散力は少し高くなるし、今もメンバー獲得の主力はツイッターだ。公式アカウント@LARP_laymunを作成し、まめな告知や話し掛けを行う。

2)TRPG雑誌のサークル募集にライブRPG繋がりで紹介してもらえないか問い合わせる

これは、まさかと思われるかもしれないが、こちらとしても「まさか掲載してもらえないよね…ダメ元で」程度の気持ちで提出したら、アークライト発行「Role&Roll 101号」にて、巻末にレイムーンLARPを掲載してもらうことになったのだった! 諦める前にまず行動、である。本当に。

3)PVを作成してニコニコ動画やYoutubeに置く

著者に拙いながら動画作成の技術があるため、動画作成してネット上に置くことに。視覚的に分かりやすくなり、音楽で盛り上がるので、参加意欲を刺激できると考えた。これも功を奏し、また、検索でも引っかかりやすくなっている。代表的な動画はこちら。

(ニコニコ動画と連携されるとのお話を聞いたので、ひとまずこちらで)

・ニコニコ動画

リアル中世ファンタジー!LARPでゆっくりしていってね!feat.レイムーンLARP

http://www.nicovideo.jp/watch/sm28188750

レイムーンLARP公式PV

http://www.nicovideo.jp/watch/sm21541857

4)毎回のゲームの様子を写真撮影してブログに掲載する(＋リポート)

実は一番これが大変ではある。ツイッターにリポートをツイート→トゥギャッターでまとめる→ブログに掲載という段階を踏んで実現しているものだ。ちなみに現在は、さらに準備作業が多くなっているため、リポートは一時的にお休みしている(2016年3月現在)。

　……というように、様々な告知を行ったものの、なかなか成果は出てこない。それはそうだ、カーミニアLARPがやっていたとはいえ、日本ではまだ芽吹く段階のゲームである。認知度が広まらなければ参加者も来るわけがない。楽しさを伝える努力を最大限行ってはいたが、なかなか厳しいものがあった。ちなみにこの頃から、著者のツイッターアカウントでは事あるごとにLARPの単語をつぶやくようになっている。

　どうしたものか、と考えていた矢先に、スタッフからの提案があった。それが、5番目の告知方法だ。

5)即売会に参加する

　つまり、コミケこと、コミックマーケットである。あの日本最大の即売会、日本中のサブカルチャーが集う場所ならば、いけるのではないか!? 興味のある人に情報が渡せるのではないか!? と、我々は息巻いた。

「よーーーし、コミケだ!! サークル参加するぞー!!!」

「本作成はスタッフの悠が作れるし、イラストはマダムさんがやればいいし! ネ!!」

「……で、何の本作るの?」

「「あっ」」

　というわけで、別の戦いが新たに幕を開けようとしていたのだった──