3月9日:生んでくれてありがとう。
自分の誕生日に母に贈り物をする文化がある国がある。
生んでくれてありがとうと、感謝の気持ちを表す日なんだという。
この世に生を受けたこの日。
僕は母親に感謝をしよう。
そして、31日に死ぬことを約束することに……
ごめんなさい。
実際、そんな気持ちはないんだけれども。
それくらい言っておいたほうが縁起がいいだろう。
この場合は演技がいいといったところだろうか。
この日記を見ている君が、自分の誕生日をどう迎えるのか。
僕はとても興味がある。
君はとても嬉しいのだろうか。
それとも、悲しいのだろうか。
あるいは、忘れてしまっているのかもしれない。
誕生日なんて、ただの飾りだ。
1年という単位がなければ起こらないイベントだし。
そもそも、それだと一生歳をとらない。
人類、皆同い年……とは、そういう概念を取り入れたモノだろうか。
生まれてから死ぬまでが1歳。
2歳や3歳はない。
果たして、年齢の正体とはいったいなんなのか。
僕はもっと知りたいよ。
ちなみに、僕の誕生日は今日じゃない。
僕がいつ生まれたかなんて、親でも知らないんじゃないかな。
遺書日記 @RED_EYEs
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