バイオロイドと人間。無機物と有機物。紛い物の心と本物の心。有形や無形の要素の違いによって、線引きされた両者は全くの別物なのだろうか。読んでいる最中も、読了後も確かな余韻の残る作品でした。そして、美しい地の文と登場人物の行動や発言が、その素晴らしさに磨きをかけているのも事実だと思います。ありきたりな題材。その一言で見切るには、もったいない傑作です。
久し振りに、SF作品と呼べる創作作品を拝読する事が出来、嬉しく思います。最後、少々、走ってしまい、説明的に終わってしまった感がありますが、構成・テーマが良く練られた秀作だと感服しております。最初、タイトルを拝見した時、『 あの小説 』の類かと思いましたが、見事に、ご自身のモノとされていますね。カクヨムにも、貴方のような方がいらっしゃるのであれば、稚拙な論評を書くまでも無かったかもしれません・・・私も、フォローさせて頂きます。これからも宜しくお願い致します。