間近に迫る至近未来の日本は、やられる前にやる。
超攻撃的な組織が存在し、作者様の手によって鮮やかな世界が構築され、もう実装されているのでは?
勘違いしてしまいそうな現実味を帯びる数々のシステム。
銃器の深い造詣から、命を無残に引き裂く描写はありますが、
深いからこそ語れる、命の重さを際立たせる展開は必読です。
戦場の血生臭さと、真相に至る駆け引き、もしもの世界の住人達が疾走する『ブラディー・ローズ『血染めの白薔薇』』。
意外にも、作者様の趣味満載の日常や食事風景、趣味、建造物の様子も多く、陰鬱となりがちな主題にとらわれる事なく読み進めることが出来ます。
読み終えた時、『ブラディー・ローズ『血染めの白薔薇』』で得た知識を語りたくなりますが、お気をつけ下さい。
一部は、SFです。
私のイチオシの登場人物は、宮崎課長です。
魅力的な濃いキャラクターで囲まれていますが、
イチオシは最後まで揺らぎませんでした。
近未来の日本を舞台とした戦う公務員たちの物語。そう聞くと身内同士の足の引っ張り合いや、法的に制限のあるなかで窮屈に戦う彼らの苦悩が主題になっていそうです。
だがしかし、この作品にそんなものはありません。報復(正義)執行機関の名の元、テロリスト絶対殺すマンと化した公務員のお兄さん方が政治的にも物理的にも暴れまわります。バイクの改造など日常茶飯事、道交法を気にするそぶりも見せず、果てはサイボーグを生身で解体し始める。拳銃の口径が大きすぎる気がするがこまけぇこたぁいいんだよ!
お仕事には友人関係も恋愛も自己実現も全部詰まっている、そんな感じのハイスピード公務員アクションはこちらです。
ところでクレアはAIかわいいですね。