第3話 街
惑星サプラの衛星軌道上、多くの鉄屑が浮遊している中に存在する珍しい鉄の塊、その塊の正体はクラウド軍の監視衛星であった多くの宇宙ゴミを自動的によけ地上の軍本部にある情報を送信し続けている。
『監視対象01、同行者及び接触者ナシ』
次に送られたのはサプラの衛星写真である、惑星のある場所が衛生上では茶色くなっていおり拡大するとそのあたりは焼け野原のように草木が生えてすらなかった、そんな所に人工物が建っていたどうやら街のようだそう
この街に監視衛星が言う「監視対象01」がいた。
(50年も続いた戦争は私が軍を脱走した後、終戦協定が結ばれた)
「よう嬢ちゃんどうだいこれ!」
「っ!?」
出店の店主から出された奇妙な生き物それはナマズや成長途中のおたまじゃくしの様な生き物、それを見せられたマルカは思わずビックリする。
「邪魔だぼっさとすんな!」
通行人には怒鳴られてしまい彼女はその場を去る店の店主は「買わないのかい新鮮でうまいのに」と言う
(軍を脱走した私はその後戦闘機を乗り捨て軍の追跡から逃れるため街を目指し逃げ回ったそしてたどり着いたのがこのノスタルの街だ。)
監視対象01=マルカは街を探索する道には多くの出店が立ち並び外には客寄せをする水商売の女性がいたり中には怪しい変な物を売る店もあった
(見た限りこの街の住人ではない奴もいる)
この街にはラフェルの攻撃を受け流れ着いた難民達が数多く存在するからであるそのため
「っだとヤロー!!」
「ああっ!?やるかこの!!」
「・・・・フン」
治安が悪くこのような光景が日常茶飯事である、だがこの街で最も恐ろしいのは。
『パラララ!!』
『ブロロロ!!』
喧しい音や爆発のような排気音を鳴らしさらには武装したバイクや車を駆る一団が近づていた、そしてその音を聞いた街の住人は振り向きその一団を見てこう叫ぶ。
「き、来た!!」
「ロ、ロンベルファミリーだ!!」
「逃げろ!!」
ロンベルファミリー、この街を牛耳るギャングである
「ヒヤーホッ!!」
「イエエエエ!!」
ギャング達は出店周辺で銃を乱射し暴れ回ったり
「オラ!!」
「ぐああ!、助けてくれ!!」
鞭で男一人を捕まえてそのままバイクで引きずり回したり、たとえ店などの建物に逃げ込んでもガラスをぶち破りそのまま店内で暴走したり、店から出る時人を鞭で捕まえてそのまま店を出る。
「・・・・っ!!」
マルカにもその危険が迫っていたバイクに乗ったギャングが鞭でマルカの首根っこ引きずり回す
「かっ!!こ、この!」
引きずり回される
「痛て、おっととと!?」
危うくバランスを崩れそうだったが何とか持ち直す。
「このアマよくもオラッ!!」
バイクは曲がるとマルカの曲がった先にはドラム缶があった
「ぐは!!」
ドラム缶にぶつかった
「お前らこいつもだ」
「ぐふ!、ぐは!」
その後2人のギャングに両腕を掴まれ一人に腹と顔を殴られ、捕まった住人達共々トラックに荷台に放り込まれる
『ピーポーピーポー』
サイレンの音が聞こえてくる
「時間切れだぜ」
「これだけ居れば十分だ、引き上げるぞ!」
ギャング達はすぐさま一目散に逃走した、そして武装バイクや装甲車に乗った警察が到着した
「・・・・・・」
街の人々は騒ぎが収まっても物陰や建物の中から出てこなかった、あたりにはガラスの破片が散乱し出店の残骸が散乱し。
「ううっ、・・・っ」
巻き込まれて息絶えたり虫の息と化していた人々の姿が多く存在していた。
「ギャング共め一丁前に支配者面しやがって、そろそろどっちが上か思い知らさんといかんな」
(このノスタルの街は戦場と同じ様な地獄がそこにはあった)
街外れにある廃墟そこがロンベルファミリーのアジトである、街で暴れ回り人を拉致してきた連中がアジトに戻ってきた。
『うああああ!』
街で拉致してきた人々が乗るトラックの荷台がダンプカーの荷台のように傾き人がまるで物のようになだれの様に出てきた
「・・・・っ」
その中にはマルカも入っていた
「あれなんで女がそっちに入っているんだ」
「生意気俺に逆らったんだよおまけに兵士崩れだからそっちに入れたんだよ」
「なるほど馬鹿なやつだよこいつ、大人しくしとけば悪いようにはしねえのによう」
大人しくしててもロクにいいことなんてないことはマルカもそれはわかっていた
「オラ!とっとと起きやがれ」
マルカ達の目の前にはマスクとドリルが大量におかれた
「こんな仕事がないご時世に俺達が仕事を与えてやるんだ、見つけた分の食い物は保証してやるさっさと作業にかかれ!」
アジトのすぐそこの採掘現場ですぐさま作業にとりかかった。
マルカはドリルを担ぎあたりを見渡したそこには自分達以外の労働者達が作業していた、彼もマルカ達同様に拉致され連れてこられた街の住人である。
『ズガガガガ!』
辺りにはドリルの発掘音が響き渡り砂ボコリが立ち込める
(一体何を掘っているんだ?あの脳ミソがなくしたような連中は私達に何を掘らせているんだ?)
ここで何を掘っているのか気になっているマルカ、するとそこに
「よう、嬢ちゃん」
「!」
岩陰から一人の男が現れたどうやらここに連れてこられた労働者のようだ
「ここに女が来るなんて初めてだな、なんかしたのか連中に」
「・・・別に」
答えるマルカ
「へへ、その格好どうやらどっかのMW部隊の生き残りか。火あるか?」
「ない」
タバコをだし火を要求するがマルカが持ってる訳もなかった
「一つ聞いた」
「なんだ」
「連中は私達に何を掘らしているんだ?」
「ふんここでの飯のタネだ、ほれ」
その質問に答えるかの様に男は腰にあるホルスターから何かの塊を見せる、マルカはそれを手に取り見る
「これはMメタル!?」
Mメタル、それはMWの装甲に使われている金属かなりの強度を誇り普通の銃などの攻撃も跳ね返すほど対MW兵器でなければきずつけることも破壊することもできない。
「なんでこんな物がこんな所に?」
「ここは元々クラウドの鉱物資源の貯蔵する駐屯所の一つだった、けどラフェルの攻撃目標にされ爆撃で吹っ飛んだ」
「・・・・」
「戦争のどさくさにギャング共がここを根城にして飛び散ったMメタルの採掘のために俺達みたいのを拉致して・・」
『ダダダ!!』
その時二人の前に銃撃が撃たれた
「お前ら!サボるじゃねさっさと掘れ!」
「早く、言う通りしろでないと殺されるぞ」
「・・・・・」
見張りの言葉にマルカ答えず見張りを睨む
「お、おい!」
「聞こえなかったのかお前撃つぞ!」
「・・・・・・」
銃を突き付けてもマルカはビビることはなかったまるでそれが慣れてるかのように恐れも恐怖もなかった
「その態度なんだ!本当に撃ってあの世いきだぞ!」
「・・・・・っ」
「・・・・・・」
マルカは黙ってドリルを拾い掘り始める、その時
『ポッ』
空から雨がポツポツと降り始めた
「ちっ、降ってきやがったいいか!サボるんじゃないぞ今度こそ鉛玉をブチ込むぞ!!」
「ふっまったく冷や冷やするぜ」
男とマルカはマスクを被り着ていたフード被り作業を始める、雨は大降りなるが労働者は作業を続けていた、周りには見張りの高台があいつでも監視しづけいた。
『ズガガガ!』
『ドゴドゴ!』
(雨ここに降る雨はまるでサプラの涙、戦争の傷跡が今だ癒えず惑星が痛み苦しんで泣いているみたいだ)
「・・・・ゴホゴホ!!」
その時隣にいた男がせき込み倒れる
「!大丈夫か!?」
マルカは男の傍に着き手を差し伸べる
「俺に構うな」
男は差し伸べたマルカの手を払う、それでもマルカは男に手を差し伸べる
「ゴホゴホ!だから構うな関わるとロクなことにならないぞ!」
だがその時
「オラ!」
「ぐはっ!」
見張りがやってきて男を蹴り飛ばす
「サボるんじゃとっとと掘れ!」
「ごは!」
さらにドリルを男に投げつけるすると
「はああああ!!」
「のあ!?」
「や、やめろ!!殺されるぞ!!」
マルカが見張りに飛びかかったそのまま転がりあいそしてマルカがマウント抑える
「この!」
「ごは!」
見張りにパンチの1発を食らわせさらに銃で首を押さえつけるが
『ドス!』
「ぐはっ!」
「オラこのアマ!」
「オラオラ」
『ピピピピッ!』
採掘所に笛の音が高く響きそれが他の見張りを呼びそのままマルカを袋叩きにして締め上げる。
(やはり私は地獄に気に入られている、私は今また知らぬ間に地獄の中に入っていた)
その晩雨は上がった、採掘所の労働者の収容場所の入口はなく簡単に脱走できそうだが高台からサーチライトが照らせて見つかれば即射殺されるの間違いない。
その一部屋
「・・・・んっ」
昼間に見張りに逆らい袋叩きにされたマルカが目を覚ました
「よっ目が覚めたか」
一緒に掘っていた男もいた
「あんたが私を運んでくれたのか?」
「俺だけじゃなく他のヤツも手伝ってくれたがな」
男は水で濡らしたタオルでマルカに渡した
「・・・関わるとロクことにならないんじゃなかたのか?」
「へへっさあな?」
男は蛇口をひねり頭から被る
「でもさっきのおめえを見ていてやっと決心がついたのさ」
「決心?何をだ?」
蛇口を絞めると男はあることを口にした
「ここら逃げる決心をな!」
「逃げる!?ここから」
「ああっここに居ても逃げても殺されるされるのはわかっているさイチかバチかだ、それにここに連れ来られた連中も話してわかるヤツもいるいや全員来る!」
「・・・・・・・、?」
その時外から車の音が聞こえてくるマルカ窓から外を見る
「あれは?」
「ちっ!取り締まるべき警察がギャングとつるんでるんだよ、噂じゃ俺らが掘ったMメタルの取り分の半分をもらっているだぜ」
「・・・・・・」
「ついでだMメタルの5キロぐらいは貰っていくか、嬢ちゃんも来て早々出るかここを」
「ああっ1秒もいたくないねこんな場所は」
「うしっ全員に声をかけに行くか!」
ギャングのアジトではにぎやかな音楽が流れていたそれは近くの外に響いていた、そしてアジト前に止まる警察の車両と護衛の武装バイク、車から降りてきた中年の男は顔色一つ変えずに護衛の警察ともにアジトに入りアジト内の階段を上り二階の部屋前で護衛の二人を下がらせる一人部屋の中に入る。
「待ってたぜ座れよ」
ロンベルファミリーのボス、ロンベルに言われ男はロンベルと向かい合う席に座るこの男はノスタルの街を取り締まる警察の所長である。
「いかが~」
女が所長に酒を注いだグラスを色仕掛けで渡そうとする
「・・・・・・」
「!?キャ!」
所長は女の腹を掴みそのまま横に押す
「今日はどうした一体?」
いきなりのことにロンベルも尋ねる
「ロンベル今日は真面目に言っときたいことがる」
「何だよ急に言いたいこととは一体?」
「ああっここいらでお互い縁を切ろうじゃないか」
突然の絶縁宣言にギャング達が怒りだす
「何!?」
「俺が目障りになったてことかよふざけんな!!」
「勝手な事を、甘い甘い夢を散々見させてやったてのによ!!」
所長はさらにこう言った
「時代が変わるのは世の法則だそれに戦争もとっくに終わって新しくなろうと言うのにワシらが変わらなくてはどうする」
「へへっ何綺麗ごと言ってるだお互い同じ穴の薄汚いドブネズミだ、おい」
ロンベルが部下の一人を呼び所長のテーブルにトレーを置き持っている袋の中をだすと出てきたのは大量のMメタルの塊
「今週の取り分だざっと8キロ分だ、そんな冷てえことなしにしようぜ」
そのころ採掘所は真っ暗で見張りだのサーチライトが照らしていてその暗闇の中、サーチライトに見つからないように岩影に隠れて進みそれが二人又は三人、四人から五人えその数は増えてある場所に向かっていた
「・・・・」
「ふあああ~暇だな」
そこはギャング達のバイクやら車が置かれている車庫である
「おいおいあくびするなよもうすぐ交代の時間がくるぜ」
「でもよ、ボス達は今頃ウマい酒やメシをたらふく・・・」
その時
『ブン』
「「!?」」
突然車庫の電気が消えあたりが真っ暗になった
「なんだ停っぐえ!?」
「どうした!?ぐは!」
真っ暗になった直後見張りの一人が何かに首を絞められたもう一人は誰かに頭部を殴られた
「どうした!?、なっ!?」
他の見張りが車庫にくると目の前が光りだす
『ブロロロ!!』
排気音は放ちながらバイクが一斉に車庫から飛び出た乗っているのはここから脱走する労働者達
「脱走だ!逃がすな!」
「逃げるヤツは撃ち殺せ!」
『ズガガガが!』
「うああああ!」
サイレンが鳴り響き。見張り台の銃撃が脱走する労働者達のバイクに向かうその内の2、3台は打ち殺されてしまうが残りの多くはアジトから脱走に成功した
「追え!逃がすな!」
「フン!」
追いかけようとする一台のバイクをマルカが飛びかかり乗っていたギャングを気絶させた、バイクを奪い逃げようしたその時
「あれは!?」
マルカと一緒にいた男が数人を連れてアジトにの中に入っていくのを発見する
「・・・・」
心配になったマルカは男達の後をつけアジトの中に入っていく。
『ズガガガ!』
「オラオラ!」
「ぬがっ!」
アジト内では激しい銃声が響いていた
『ズキューン!』
「ぐああ!」
「!?」
マルカが入り階段を上がっている途中射殺された労働者が転がってきた、それを見てすぐさま2階に到着し扉近くの壁際に立ち一気に扉を開けた
「こ、これは・・・・!!」
マルカ見た光景は労働者とギャング達が皆殺しになっていた光景だった
「!」
マルカは右の向かいの席に向かうそこには前のめりになりMメタルに顔を突っ込んで死んでいる警察の所長の姿である
「この男は・・・」
『ガサッ』
その時後ろのカーテンが動く音が消えたそこから出てきたのはあの男であったしかしその姿は息絶える光景であった
「大丈夫か!?」
「へっ見てみろこいつは
「所長・・・」
「お笑いだぜ・・・所長までギャングとつるんでいたとはな、グフッ!」
「お、おい!」
「うまく良くと思ってたがなこのザマだ・・・礼をいうぜ嬢ちゃん」
「マルカだ、嬢ちゃんじゃない」
「そうか、俺はセルウだ・・・がっ」
そう言うとセルウは息絶えた、その手にはMメタルがすこし握られていた
「・・・!?オイお前!!」
「ハッ!?」
その時部屋に入ってきたのは運よく部屋を出ていたロンベルと二人の部下であった
『パリィィィン!』
マルカはすぐさま窓ガラスを突き破り逃げ無事着地し奪ったバイクに乗りアジトから逃げ出す。
「オメエらあいつだけでも逃がすなぶっ殺せ!!」
ロンベルの命令でギャング達はマルカを追いかける
バイクを乗りなんとかノスタルまで逃げることができたマルカ
「オラオラ逃がすかこのアマ!!」
「ぬっ!?」
しかし執拗に追いかけてくるギャング達との壮絶なチェイスが繰り広げていた
「くっ!」
目の前にガードレールがあったがマルカ何とか曲がることができたが追ってきたギャング達の3人の内2人は曲がることができずガードレールを突き破り真っ逆さまに落ちていった。
「くっそう!」
残ったギャングは武装バイクの機銃でマルカを攻撃するマルカもその攻撃をなんとかよけるが
「くらえ!!」
武装バイクからミサイルが放たれたそのミサイルはマルカの目の前に爆発するマルカはバイクから投げ出されバイクはそのまま壁にぶつかり炎上する
「はっ、はっはっ!!」
息を切らしながらマルカは近くの脇道に逃げこむそれでもギャングは執拗にじわじわと追いかける
「キャ!」
マルカは足を引っかけてしまった
「へっへっへ!」
追い詰められたその時
『ズキュウ!』
「がっ!?」
どこからもなく放たれた狙撃がギャングの額を撃ち抜たギャングはそのまま倒れバイクも壁にぶつかり爆破した
「!?!?」
突然のことに何が何だか分からなくあたりを見渡すマルカ
「いっ、一体何がこいつはなんで死んだ!?」
『ブロロロ』
その時バイクの音が聞こえてきてマルカはすぐさま走り出すその時
「がっ!?うあああああ!!」
目の前の入った場所には道がなくそのままま転がり落ちていったマルカ
「っ!?」
周りには大量の鉄屑が置かれていたどうやら鉄屑置き場に落ちてしまったマルカ、すると目の前に壊れたMWが2、3機投棄されていたマルカその内の1機のコックピットに入りハッチを閉める
「・・・・・・っ」
コックピットに入ると安心し体を丸め込むマルカはそのまま目閉じた
(なぜだろう?入った途端に安心と温もりを感じた、慣れ親しんだ鉄の肌触りと冷たさがこんなにも落ち着くなんて、母親の顔すら知らない私でもわかるこれが母親の温もりてやつなのか?知らぬ間に私は眠ってしまていた。)
ヴァイナー @sena
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